座間市教育研究所・ICT道場~第2回~ 2018.09.13 教育現場レポート

2018年6月に神奈川県座間市教育研究所で行われた、schoolTaktの活用研修のレポートです。
座間市教育研究所では、現場の先生たちがICT環境をよりよく使いこなすために、『ICT道場』と題した研修を行っています。
今回は、schoolTakt研修の第2回目の様子をお届けします。
※第1回の様子は、こちらに掲載しています。

今回は、学校での指導の関係で、第1回に参加できなかった先生向けに、schoolTaktの機能や課題づくりの説明を行いました。
また、schoolTaktにおける課題づくりのポイントについて、改めて復習しました。

~ポイント~
・先生が教材を作り込み過ぎないということ
・先生は問いを用意して、生徒が答えをそれぞれ考える授業

はじめに振り返りとして(前回参加できなかった先生には導入として)、課題づくりの時間を設けました。

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画像:先生が実際に作成した課題

そして、作成した課題を使った模擬授業を15分間、先生お一人に実施して頂きました。
科目は道徳、題材は「モラルジレンマ」でした。


画像:課題1枚目。児童生徒に問いかける一文からはじまる


画像左:課題2枚目。登場人物のおかれた状況を伝える / 画像右:課題3枚目。夫の行いについて、児童生徒に問う


画像:課題4枚目。授業のルールを説明する

先生からの問いには、schoolTaktの投票機能の二択を用いて答えます。

次に、自分の考えの根拠を、schoolTakt上に書き出します。
そして、協同学習モードに切り替えて、児童生徒役の先生は、お互いに無記名でコメントを送り合います。


画像左:協働学習モードで回答を見合う / 画像右:他者の回答に、テキスト入力でコメントを送る

お互いの回答とコメントを見合う中で、意見交換が始まります。
その中で、「愛する人を思うが故の行動であれば正しい」という意見が出たことで、周りの考えが変わり始めました。
それまで夫の行動に否定的な考えを持ち、結論が出ているような雰囲気が変わり、意見交換が一気に活発になります。
意見交換が盛り上がったところで、先生はもう一度、はじめと同じ問いを投げかけます。
児童生徒役の先生は、自分の意見を二択で投票します。

なんと、はじめの投票結果と今回の投票結果が、少しだけ変わっていました。
これには、参加していた先生はじめ、見学されていた教育研究所の方も驚き、研修会場がざわつきました。
意見交換を行うことで、考えに変化が起きることを実感できたためです。

最後に、先生から授業のまとめが話されました。

◆ 世の中にはいろいろな意見や考え方があってよいのだということ
◆ お互いの意見や考えを尊重しあい、話し合うことの大切さ

このまとめをもって、模擬授業は終了となりました。
終わったあとは、参加されていた先生たちから、模擬授業を担当した先生に向けて、大きな拍手が送られました。
研修を担当した弊社スタッフも、先生の見事な授業に驚きを隠し切れませんでした。
先生の授業で良かったポイントは、大きく分けると以下の3つになります。

1:問いと回答スペースだけが書かれたシンプルな課題だったこと
2:単元内容を学ぶ上で、必要な機能だけを用いて作られた課題だったこと
3:児童生徒が主役になっていたこと

1や2は、授業を行う先生が、児童生徒の成長目標をはっきり持っているためにできたことだと感じます。
それがあるため、3の「児童生徒が主役になること」が実現できたのだと感じました。
私たちも、先生の模擬授業を通して、schoolTaktで、全国の先生や児童生徒の学びをサポートしたいという気持ちが一層高まりました。

全2回の研修は、先生の模擬授業における盛り上がりと学びをもって、終了しました。
今回に限らず、schoolTaktの操作研修を行ってほしい、デモ実演を行ってほしいというお声はいつも受け付けています。
ご興味を持たれた方は、ぜひ一度ご連絡を下さい。
弊社スタッフが、先生たちのお声を聞いて、活用のご提案を差し上げます。

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