高校・数学でのスクールタクトの活用方法 2021.12.13 使い方・TIPS 課題テンプレート
スクールタクトの課題テンプレートに、中学校や高校の数学の授業でお使いいただける課題テンプレートを公開しました。
ここでは、高校数学における課題テンプレートの活用方法を4つのケースに分けてご紹介します。
<ケース1>既習内容の振り返り
<ケース2>練習問題の振り返り
<ケース3>発展・探究課題
<ケース4>授業の振り返り
☆ポイント
普段の黒板とノートを使った授業にスクールタクトを追加することで、効率化や学習効果を高める活動を紹介します。
授業全体を通して、スクールタクトを利用すると、手軽に以下のメリットが得られます。
■回答一覧
生徒全員の状況をまとめて把握することができます。生徒は、スクールタクトに自分の考えを直接書き込んだり、手元のノートを撮影して画像を貼り付けたりすることができます。
■共同閲覧
手が止まっている生徒が、他の生徒の回答を参考にしながら自力で学習を進めることができます。
■先生画面投影
取り上げたい回答を簡単に全体に共有することができます。また解説の際にも板書の時間を省いて説明することができます。
■課題配布
プリントの印刷・配布・回収の手間を省くことができます。
関連する既習内容で覚えていることを思い出して、書き込みます。
手書き入力以外にも、ノートの画像を撮影して貼り付けることも可能です。
例えば高校1年生「平方根」の単元の導入の際に、中学3年生「平方根」の授業で学んだ内容を思い出しながら書き出しました。
生徒自身が現状の自分の理解度を把握するとともに、先生も、生徒たちがどのくらい覚えているのかを知ることができます。
▼単元開始時の記録テンプレート(手書き例)
新規事項の解説や例題・練習問題の解答・解説は従来通り黒板とノートを中心に進めますが、各生徒の解答状況を把握したり、問題の解法を共有したりしたいタイミングではスクールタクトの活用がオススメです。
また、先生の解説をした後に生徒が自分の言葉で解法を整理し直すことで、理解を深めることができます。
例えば「平方根」の計算問題では、図のような3ステップで整理する生徒がいました。
▼問題解法3ステップ振り返りテンプレート(手書き例)
時間に余裕がある場合や、進みの早い生徒がいる場合に、発展・探究的な学びに取り組むことができます。
特定の課題に全員で取り組むことも、複数の課題を提示して生徒が自分で課題を選んで取り組むこともできます。
例えば類題作りのテンプレートを使って、練習問題を解き終わって時間に余裕がある生徒に、自分で類題を作って解いてみることを促すことができます。これにより問題に対する理解の深まりが期待されます。
▼類題作りテンプレート(ノート画像の撮影例)
授業終盤の3〜5分程で、その日に学んだ内容の振り返りをします。
日々の授業の振り返りが自動的に蓄積されることで、生徒が自分の変化や成長を実感することができます。
例えば、平方根を含む分配法則や有理化の計算について学んだ後の振り返りとして、次のような書き込みが見られました。
手書き入力やノート画像貼り付けでも記入できますが、テキスト入力で揃えることで「ワードクラウド機能」を利用することができます。これにより生徒全体の記入内容の傾向を掴むことができます。
▼授業の振り返りテンプレート(テキスト入力例)
上記で紹介した課題テンプレートは、それぞれ以下のキーワードで検索し、お使いいただけます。
新規課題を作成→課題テンプレートから
【全学年】【数学】【全て】を選択し、以下の太字のキーワードで検索します。
- 振り返り 例)単元前後の比較、授業ごと など
- 演習 例)練習問題、解法の3ステップ など
- 関連付け 例)前の問題との関連 など
- 問題作り 例)日常場面、類題 など
- 探究 例)一般化、多元化、高次元化 など