仙台育英学園秀光中等教育学校様へ、schoolTakt導入についてインタビューを行いましたのでご紹介します。
※仙台育英学園秀光中等教育学校様では2020年11月21日(土)に国際バカロレア(IB)オンラインセミナーが行われます。ご興味のある方はこちらをご確認ください
※取材は2019年11月に行いました。記事内の授業風景は新型コロナウィルス拡大抑制を目的とする休校要請以前に撮影したものです。
導入校の概要
民主的文化国家の形成に貢献し世界平和と人類の福祉増進にも寄与するために、家庭人・社会人・国民・世界人として能く其の本務を尽くし得る人物を養成することを教育目的として掲げる、学校法人仙台育英学園。中でも秀光中等教育学校は、東北で初のMYPを提供する国際バカロレア校として認定。6年間の中高一貫教育、学習方法としてのIB教育、教育の軸としての“Language, Music & Science”によって、『高度な学力・豊かな感性・生涯学習者としての自覚を持ち、持続可能な社会の構築に至誠によって貢献するグローバリスト』を育成することを目的とする。
※秀光中等教育学校は2021年4月に秀光中学校への組織改編を予定。2020年4月に入学した生徒は、秀光中等教育学校前期課程で1学年次まで過ごし、2学年次には秀光中学校へ編入予定
導入概要
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※仙台育英学園秀光中等教育学校様でご利用いただいているサービスの名称は「ClassiNOTE」です。ClassiNOTE は、Classi ユーザー用に提供している schoolTakt の別名称です。名称が異なるだけで、システム上の違いはありません。
導入前準備
本校は2017年に全校舎に無線LANの整備、各教室にプロジェクターの整備を行い、翌2018年に全教室への設置を完了しました。
授業で本格的にICTを使用する前に、生徒へのClassiアンケート調査も行いました。1日あたりのインターネット利用時間、保護者の制限の有無などを予め調査することによって、ICTを利用する上での問題点を洗い出しました。
アンケートの結果をもとに、ハードウェアの選定においては生徒の資料作成能力を高める必要があると判断し、iPad等のタブレット端末ではなくキーボードが付いていることを要件としました。また、schoolTaktを直感的に活用するためのタッチパネルがあること、インカメが使えること、データがクラウドに保存され消失しにくいという条件から、中学生にあたる前期課程ではChromebookを選定しました。高校生にあたる後期課程では、プレゼンテーションソフトやウィルス対策ソフトの要件を満たすPCを利用するBYODを実施し、1人1台のPCを利用するOwn PC制度を実現しました。
導入後活用
schoolTakt導入後の活用状況については、以下の実践事例をご覧ください。
・中1 | 学級活動 | 文化祭の振り返り |
・中2 | 社会(地理) | 近畿地方(歴史的景観の保全) |
・中3 | 数学 | 関数 y=ax² |
・高1 | 物理基礎 | 波と媒質の運動 |
・高3 | 英語表現Ⅱ | 英文理解を深めるための和訳 |
全体感
本校では元々様々なICTツールを使用していましたが、schoolTakt導入後も多くの変化がありました。教員の変化としてまず挙げられるのは、教員間での情報共有が盛んになったことです。schoolTaktの使い方やノウハウ共有にとどまらず、その他ICTの利用においても同様に、教員間での共有が盛んになりました。また、各授業の特性に応じて柔軟にツールを切り替えるようにもなりました。それに合わせて、生徒も授業の特性に応じてツールを使い分けるようになった上、ICTに苦手意識を持つこともなく、楽しみながら使うようになってくれましたね。
生徒や先生の声
・生徒の声
Q.使ってみてから感じた、schoolTaktのよいところを教えてください。
自分の考えが他の人と合っていないと不安になりますが、他の人の考えを取り入れることにもなるし、自分もまた新たに成長できると思っています。そういった意味で、schoolTaktを使うことで授業が効率化されている点は大きいです。今まではノートに書き写すのが大変で、自分の意見と照らし合わせる時間も足りませんでしたが、今では大きな違いや共通点を見つけることが簡単になりました。
・先生の声
Q. schoolTaktを使い始める前とその後で、どのような変化がありましたか?
学校全体ではグランドデザインの方針に基づき、細かい部分では各学年・各教員の状況に応じて柔軟な活用をしています。例えば、1年生であればPCを学校で保管し、授業での教員監督下で利用してもらったり、3年生は自宅に持ち帰って課題に取り組んでもらったり、各学年、各教員同士が上手く声がけすることによって柔軟に運用しています。個人的には、今後このような関係性がICTを使った教育において重要になると考えています。一方で、SNSの利用やインターネットのフィルタリングについては現在も最適な対応を模索しています。
今後どのようにschoolTaktを活用していくか
本校は生徒が双方向に取り組むIB型の授業をテーマとしています。そのため、前提となる環境整備に注力したいと考えています。例えば、教員全員が揃うミーティングが毎週あるので、そこでschoolTaktを使った効果的な授業を教員間で共有し、学校全体の授業のクオリティ向上を実現していきたいです。他にも、年度の更新によって教員が入れ替わった際に研修会を行うこと、教員同士が使い方を共有し合う時間を設けること、教員同士の授業研究なども、schoolTaktに限らずICT全般を使いながら行っていきたいですね。
PC・タブレット・スマートフォンなど機種を問わず活用できます