この実践事例は、全6時間の単元の進め方をまとめたものです。
授業場面に応じて使い分けるために、「計画・振り返りのための課題」と「読解のための課題」の2種類を配布しています
〈導入〉第1時
今までの物語文の学習を振り返り、どのような読みの観点を使って解釈してきたかを確認します。そのうえで、自分が最も納得できる解釈(「自分の読み」)を説明できることがゴールであることを確認しました。

計画・振り返り用の課題を配布し、学習の流れやルーブリックを説明しました。児童はこの単元で目標にする内容をルーブリックから選びます。
本文の朗読を聞いたり、音読練習をしたり、意味調べをしたりして、作品の全体像をつかむ活動を行いました。

〈展開〉第2~5時
1単位時間ごとに1つの観点で読み解くことを原則としました(登場人物や主役はセットで実施)。
授業の冒頭には、その時間で取り組む読みの観点の確認(ミニレッスン)と、音読の時間をとりました。

その後、児童は各自で目標設定と学び方の計画を立て、自分たちで読解に取り組みました。児童は、自分なりの考えを、スクールタクトのそれぞれの観点のページにまとめていきます。
教師は児童の間を周り、考えが行き詰まっている児童にフィードバックやアドバイスを行いました。

〈まとめ〉第6時
授業の最後には、全体で考えを共有したり、児童同士で交流したりする場面を設定しました。また、授業の最後には別途配布した計画・振り返り用の課題に、その時間の振り返りを記入させました。
単元全体の振り返りとして、自分の「読み」が深まった観点や、効果的だった学び方について整理し、自己評価を行いました。