塩化銅水溶液の電気分解での化学反応について、抽象的な概念を原子モデルの操作を通じて視覚化し、生徒に具体的なイメージを持たせる授業実践です。
これまでの学習内容をもとに、「電気分解の実験結果を原子やイオンの動きと結びつけて正確に説明できること」を本時の目標としました。
〈導入〉
塩化銅水溶液の電気分解の現象を振り返り、本時の課題(現象がなぜ起こるのかを説明すること)を共有し、課題を生徒に配布しました。
〈展開〉
生徒はムーブパーツの陽イオン・陰イオンを電極に移動させ、ペンツールで電子のやりとりを書き込みます。
生徒の活動後、教師は先生用メモを電子黒板に投影し、生徒の説明内容を確認しながら、塩化銅水溶液におこる変化について解説・確認を行いました。

さらに、電気分解で原子に起こる変化を理解したうえで、塩酸の電気分解の課題に取り組みます。塩化銅の反応を応用しつつ、同様にムーブパーツとペンツールを使って変化を説明させました。

〈まとめ〉
展開で作成した塩化銅と塩酸、二つの電気分解の課題を相互に比較させました。生徒は、原子モデルを使ったそれぞれの説明を見比べ、塩化銅と塩酸の違いを整理し、理解を深めました。