「単位量あたりの大きさ」において、児童が最もつまずきやすい「どちらを1として、どのような式を立てるか」という課題を、数直線への書き込みを通して解決する実践です。スクールタクトのキャンバス上に用意された数直線を思考ツールとして活用することで、数直線の型(穴埋め形式)で大切な情報だけを書き込めるようにして、思考に多くの時間をさけるようにします。「文章題を見たら、迷うことなく数直線を描いて整理できる」力をつけさせようとしました。
〈導入〉
まず、弟と姉が走った「タイム」と「距離」の数値を示しました。この2つの数値はそれぞれ違っているため、そのままではどちらが速いか比べられないことをクラス全体で確認します。次に、解決の方法として二重数直線を黒板に書き、「1(単位量)」を基準にそろえて比較する作戦を立てました。
〈展開〉
数直線を用いて「1から見て何倍になっているか」という視点から、未知数(□)を求める式を導き出しました。 児童はペンツールを使い、キャンバス上の数直線に「道のり」と「時間」の情報を整理しました。この際、「1秒あたり」を求めるのか「1mあたり」を求めるのかによって、「何を求めているか」が変わることを意識させました。その後、未知数(□)が「1」から何倍になっているかを確認します。ここで、かけ算の視点で数量の関係を捉えさせます。
例えば、時間を「1」にする場合、数直線上の「1秒」と「16秒」の関係から、16倍の逆算で「80 ÷ 16」という式が導かれる過程が確認できます。 距離を「1」にする場合は、数直線上の「1m」と「80m」の関係から、80倍の逆算で「16÷80」という式が導かれる過程を確認しました。

〈まとめ〉
どちらの計算方法を用いても比較が可能であることを確認した後、数直線の「1」から矢印を伸ばして関係を捉える手順を振り返りました。 数直線によって「□×◯ =全体」という構造が可視化されるため、逆算である「全体÷◯」を行えば「1あたりの量」が求められることをおさえました。