2025年11月28日にスクールタクトユーザーの先生による事例紹介イベント「【実践事例から学ぶ】「単位量あたりの大きさ」:難易度の高い単元、スクールタクトでどう学ぶ? 〜5年生算数の事例から〜」を実施しました。

本イベントでは、埼玉県ふじみ野市の公立小学校教諭で、スクールタクト認定マスターゴールドの井出 賢治先生にご登壇いただきました。難易度が高いとされる5年生の算数の単元「単位量あたりの大きさ」において、スクールタクトを効果的に活用した実践事例を紹介していただきました。

井出先生は、体調を崩された経験から立ったままでの授業が困難になったことをきっかけに、「教師が主体となって教える授業」から「子どもが主体的に学ぶ授業」へ転換すべく、試行錯誤されてきました。昨年市内でスクールタクトが導入されたことが、子供たちが主体的に学ぶ授業の一助になったとのことです。

スクールタクト導入で成績が大幅アップ

井出先生のクラスでは、スクールタクトを活用した自由進度学習を行った結果、「単位量あたりの大きさ」の単元で、スクールタクトを活用せずに実施した年度と比べ、平均点が大幅に向上したそうです。(その他の単元でも平均点が向上したそうです!)

  • 令和5年度(黒板ノート中心):平均77点
  • 令和6年度(スクールタクト導入後):平均89点
  • 令和7年度(スクールタクト導入後):平均87点

また、今年度、スクールタクトを活用せずに行った算数の別の単元と比較すると、A評価の児童が30%から57%に増加し、C評価の児童が30%から3%に減少するという変化が現れました。

※井出先生のご発表資料より:スクールタクトの活用有無とテストの成績・評価の結果

※井出先生のご発表資料より:スクールタクトの活用有無とテストの成績・評価の結果

井出先生のクラスでは、先生がスクールタクトの共同閲覧モードをONにすることで子供たちが自由に友達の考えを参照することができ、解き方が分からず手が止まる子や、問題を解き終わって暇になる子がほとんどいないそうです。

では、子供たちの学びの変化の背景には、井出先生のどんな試行錯誤があったのでしょうか。

難しい単元を攻略する「7つのつまずきポイント」と対策

井出先生は、「単位量あたりの大きさ」を学ぶ際に児童がつまずきやすい理由を7つのポイントに分類し、それぞれのポイントに応じた具体的なスクールタクトの活用方法を紹介してくださいました。

つまずきポイント① 話を聞いていない児童

作戦:先生が話すのではなく、子供が主体的に学ぶ
スクールタクトによる自由進度学習を導入することで、理解度に関係なく進む授業から、自分が理解しながら学習を進めていく時間に変化!

つまずきポイント② 聞いているが理解できない児童

作戦:個別に最適化した学習にする
スクールタクトの課題をスモールステップで作成し、自分で問題量を調整できるようにしたり、必要に応じて閲覧できるデジタルコンテンツのリンクを貼ったりして、苦手な児童にも対応。

つまずきポイント③ 割合の概念が難しい

作戦:視覚的にわかりやすい教材づくり
6㎡に9匹、5㎡に8匹など、2つの量を単純比較できないことを視覚的に理解できるよう、わかりやすい図や絵を用いる。

つまずきポイント④ 既習事項を忘れている

作戦:手軽に確認できるようにする
算数は積み重ねの要素が大きいが、一つひとつ既習事項を振り返るには時間が足りない。過去に作成した教材をスクールタクトで複製しておくことで、効率よく、子供たちが手軽に復習できる環境を整える。

つまずきポイント⑤ 立式が難しい

作戦:数直線を活用する
「1㎡あたりのうさぎの数」か「1匹あたりの面積」のどちらで考えるのかを意識させるため、全ての問題で数直線をかかせることを習慣化。この時も、スクールタクトで子供たちが書きやすい工夫を!

つまずきポイント⑥ 間違いに気付かない

作戦:共同閲覧機能をフル活用する
スクールタクトを共同閲覧モードに設定し、迷ったり不安な時、わからない時は、いつでもクラスメイトの答えを見てOK!児童の気づきを促進。先生は回答一覧からつまずきを素早くキャッチし、適切なタイミングで支援が可能。

つまずきポイント⑦ 用語が多すぎ&難解!

作戦:スクールタクトを単語帳に!
ムーブパーツで重要な用語を隠したり表示させたりできるようにすることで、繰り返し自主的な学習が可能に!

児童の感想と今後の展望

スクールタクトを使った学習について、子供たちからは「わからなかったり、確認したい時に、他の人の考えが見えるからすごく便利」といった意見が寄せられているそうです。井出先生のクラスでは、子供たちが自分で学習を進める時間がメインのため、机を前に向けておく必要がなく、基本的にグループ形式にしているそうです。スクールタクトで他の人の考えを参照できると同時に、グループで学習する環境設定があることで、「わからないところがあったらすぐに班の人に相談でき、問題、答えの意味を理解できるのでとてもよかった」という声もあったそうです。

クラスの子供たちへのアンケート結果もご紹介いただきました。スクールタクトを使った学習については、とても良い(65.4%)、少し良い(19.2%)合わせて84.6%の児童が「良い」と感じているようです。

※井出先生のご発表資料より:クラスの子供たちへのアンケート結果

※井出先生のご発表資料より:クラスの子供たちへのアンケート結果

今後の授業については、30.8%が「全てスクールタクトにしてほしい」と回答。「使えるところはスクールタクトにしてほしい」と回答した人が半数以上の57.7%を占めています。

※井出先生のご発表資料より:クラスの子供たちへのアンケート結果

※井出先生のご発表資料より:クラスの子供たちへのアンケート結果

井出先生の子供たちのつまずきに関する分析と、スクールタクトを効果的に活用した授業、自然と学び合える学習環境によって、子供たち自身も手応えを感じているのかもしれませんね。

このイベントの詳細な内容や、井出先生が実際にご活用された具体的なキャンバスのイメージについては、ぜひ以下のアーカイブ動画をご覧ください。

イベントの詳しい内容は、アーカイブ動画でご覧ください!