幽玄味の真相

国語 高1 カメラ機能 プレゼンテーションモード
 堀先生
幽玄味の再現
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教室内で「幽玄味」の再現

事前学習として、幽玄味の一般的定義を学習した上で、教室内で実験して検証しました。その際、幽玄味を出すための道具類は前日に準備をしてもらいました。火を扱うグループもあるのでライターを貸与することを基本OKにしました(もちろん注意深く見守っていました)。また、iPadよりも各自が持っているスマホの方が性能が良いため、スマホ撮影可としました。基本的には自由な状況を醸成するのをコアとして首を突っ込まずにいることを心がけました。

幽玄味の再現
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各グループの「幽玄味」の共有と再定義の試み

各グループの検証内容を共有後、他グループへの簡単なプレゼンを行ってもらいました。プレゼン準備は数分程度。瞬時に自グループの出した答えやその根拠などを魅力あふれるプレゼンにカタチつくる練習として導入しましたが、まだ難しそうな印象がありました。

再定義
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授業の振り返り

私は、思考の時間の中でも特に「振り返る時間」を少しでも多く取りたいと思っています。ただ対話的活動や何かをつくる時間を確保しても、生徒の自ら定着しようとしない姿が現れると無意味な時間になりかねないと感じているからです。ここでは、幽玄味の授業(本時)と陰翳礼讃の全体の授業の振り返り、プレゼンの自己評価の時間を約10分確保できました。

振り返り

堀先生のコメント

「思考の時間の確保」が充実しているところに重点を置きました。本時の実験では、写真映えを狙った活動を行いました。これまではカメラを持ち込み、撮影と印刷をする上、クラス全体でその写真を回していく手間がかかっていました。しかし、スクールタクトを利用し写真を取り込むことで思考する時間が増えるだけでなく、より拡張した迅速な共有が可能となりました。また、instagramのように、現代人を虜にしているのは「写真映え」であると考え、今回は「幽玄味の写真映え」を実験内に盛り込みました。生徒も私も「写真映え」のクオリティを求めていました。そのため、スクールタクトで写真をアップするのは不可欠でした。従来の授業形態であると、クラス全体の場で消極的になってしまう生徒が複数人出現しますが、スクールタクトを用いることでそのような生徒も気軽に意見を述べることができるのではないかと考えました。

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