塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を混ぜ合わせたときに起こる変化について、生徒にイメージで理解させることを目指した授業実践です。

ムーブパーツにより、原子・分子レベルの抽象的なイオンの動きや濃度の変化を、生徒が視覚的かつ操作的に理解できるようにしました 。蛍光ペンツールは水溶液の性質(液性)を表すために活用しています 。

〈導入〉

まず、本時の課題である中和反応について、「水溶液を混ぜ合わせると、ビーカーの中でイオンはどうなっているか?」という具体的な問いを投げかけ、生徒に見通しを持たせます。
その後、課題を配布しました。

〈展開〉

生徒はイオンモデルを移動させて水溶液中のイオンの様子を表し、蛍光ペンツールで液性を色分けして示します 。各イオンモデルは課題作成時にムーブパーツとして設定しておくことで、生徒が動かせるようにしました。
教師は生徒の回答の様子をリアルタイムで確認し、随時添削します。

混合水溶液の様子を書き終えた生徒は、次の課題(塩酸の体積や濃度を変えた場合にどうなるか)に取り組みます。

〈まとめ〉

活動を通して生徒が作成したキャンバスを参照しながら、先生メモを使って、教師が代表的な解答パターンや間違えやすいポイントについて解説しました 。