スクールタクトを使って造形活動と作品鑑賞をより効果的に実施することをねらっています。制作過程をスクールタクトに残すことで、進捗を児童同士で共有して参考にできるようにしました。加えて後から本人が見返した際にも、振り返りの参考にしたり制作が進んだことをより実感させたりできました。

〈導入〉

1枚の平らなダンボールから立体的な「森の妖精の帽子」を制作する造形活動を行いました。基本の形はカンカン帽としつつ、帽子の高さや装飾は自由に表現することを目標と設定します。児童が完成イメージや具体的な制作手順をスムーズに理解できるよう、作成方法を動画で見せてから制作を始めました。

〈展開〉

帽子の土台を切り出した後は、残りのダンボールを切り出してさまざまなパーツにしました。カンカン帽の側面に縦の切り込みを入れ、作ったパーツを差し込んでいきます。このとき「帽子にフタをせず、上部を解放しておくこと」を意識させることで、小さくまとまらずダイナミックな立体感を出せるよう工夫を凝らしました。さらに差し込んだパーツ自体にも切り込みを入れて新しいパーツを交差させ、より複雑で立体的な造形へと展開させました。

続いて、理科の学習と関連付けて学校近くの森へ散策に出かけました。児童は秋のドングリや紅葉、小枝などを拾い集め、それらを帽子のパーツに差し込むことで「森の妖精の帽子」を完成させました。完成した作品は全員で校庭に並べて展示しました。制作過程の各段階において、児童は自身の端末からスクールタクトのキャンバスに写真を撮影・保存し、お互いの進捗や工夫点をリアルタイムで確かめ合いながら作業を進めました。

〈まとめ〉

作品展示後は、スクールタクトの共同閲覧モードを活用して鑑賞会を行いました。児童は各自のキャンバスに記録された制作過程の写真や作品のこだわりを振り返りながら、友達の作品を画面上で鑑賞しました。友達の工夫やアイデアの良さに触れた上で、自分の制作記録と照らし合わせながら振り返りシートへ学びの成果や感想を記入しました。