夏休みの宿題の定番である「読書感想文」において、児童生徒がより文章を書きやすくなり、先生がより簡単に添削できるようになることを目指し、生成AIの活用方法を社内で考案・実践してみました。
※本実践で使ったプロンプトは、本記事の最後で紹介しています
〈読書感想文を書く場面での活用〉
読書感想文の作成に向け、まずは取り組むための本を選定します。児童生徒は、先生の案内を受けながら生成AIを活用し、自分に合う本を選びました。
具体的には、生徒役がピンク部分に記載のプロンプト(指示文)を用いて、生成AIとチャット(対話)を行いながら選定を進めます。
ここでは、青空文庫の本に限定して本を選定させ、「学年」、「興味のあること・好きなこと」、「どんな気持ちになる本がいいか」の3点は児童生徒が自分に合った内容を追記してから生成AIとのチャットに使いました。

・実際にプロンプトを入力した画面

本を決めて読んだ後は、生成AIと対話をしながら考えを深めたりまとめたりします。
具体的には、生徒役が青い部分に記載のプロンプト(指示文)を用いて、生成AIとチャット(対話)を行いながら感想をまとめます。
ここでは、「学年」、「本のタイトル」、「一番心に残ったシーンやセリフ」、「そのとき、私が思ったこと」の4点は児童生徒が自分に合った内容を追記してから生成AIとのチャットに使いました。

・実際にプロンプトを入力した画面

・ポイント
先生が配布する課題は縦書きにすることができます。
自由記述の回答欄を選択し、「A」のアイコン内で文字の向きを変更できます。
作文用紙の課題テンプレートもおすすめです!(テンプレートの id:167 )

〈先生がチェックする時の活用〉
先生が児童生徒の文章をチェックする際は、「分析AI(β版)」の振り返り機能が非常に便利です。回答欄に記述された文章を「5つの観点」で瞬時に分析し、視覚的なグラフなどで評価できます。
例えば、読書感想文で起こりがちな「あらすじや事実(登場人物の名前や起きたこと)ばかりを列挙してしまう」という現象を、AIを使って瞬時に見抜くことが可能です。「事実」と「感想」の比率が可視化されるため、先生は「事実だけでなく、感想の部分を増やしていこう」と、具体的な5つの観点を示しながらスムーズに指導・フィードバックが行えます。これにより、児童生徒側も「どう推敲すればより良い文章になるか」のイメージをすり合わせやすくなります。

この分析機能は先生だけでなく、児童生徒自身も利用可能です。例えば、画像のように分析結果が返ってくる場合には、提出前に「結論」が1つは書かれているように修正した上で先生に提出する、といった自律的な推敲も可能になります。

〈交流場面での活用〉
文章作成後は、互いの文章を読み合い、感想をコメントします。
最初に分類AIを使って、自分やほかの人が書いた感想がどのように要約されるかを確認しました。
なお分類AIを使えるのは先生のみです。
今回は分類の結果を先生が「先生メモ」に貼り付けて共有しました。教室で実施する際には、分類結果を資料に追加してから配布する方法も便利です。

次に、振り返りAI分析の結果を見てから、自分のコメント欄にAIの分析結果を見た感想を書き出します。振り返りAIの観点を参考に自分の文章を見直すことで、良く書けている点や伸びしろとなる点を自分で確認してより良い文章に直すことができます。
続けて、ほかの人の感想文を見てコメントします。この際、共同閲覧機能とコメント機能を活用することで、児童生徒がお互いの文章を自由に読み合える状態にし、コメント機能を通じて「ここが良いよね!」といった前向きなフィードバックをリアルタイムに送り合うことができます。
これらは児童生徒が「提出」ボタンを押さなくても随時共有できるため、授業の中で作文する時間にも協同閲覧モードを設定することによって、互いの文章を参考にしながら推敲する活動も行えます。

・ポイント
児童生徒が「提出」を押さなくても先生はリアルタイムに回答を確認できますが、「提出」を活用すると児童生徒が先生へ課題の完了を伝えられます。
先生は児童生徒が提出ボタンを押した日時を確認できるので、期日の管理を行うことも可能です。

〈今回スクールタクトで活用した「機能一覧」〉
・回答欄ツール
・テキストの縦書き
・振り返りAI分析
・分類AI
・共同閲覧
・コメント機能
〈今回使ったプロンプト〉
【選書用プロンプト】 ※このままコピーしてお使いいただけます
あなたは、子供の本にとても詳しい、優しい図書室の先生です。
以下の【私の情報】を読んで、今年の夏休みの読書感想文にぴったりな本を3冊おすすめしてください。
それぞれの本について、1. タイトルと作者 2. どんなお話か(短いあらすじ) 3. なぜ私におすすめなのか(おすすめの理由) を、子供(私)に語りかけるような優しい言葉で教えてください。
【私の情報】
学年:[学年]
興味のあること・好きなこと:[例:スポーツ、音楽 など]
どんな気持ちになる本がいいか:[例:感動したい、共感したい など]
【壁打ち用プロンプト】 ※このままコピーしてお使いいただけます
あなたは、私の<読書の感想>≪●●に関する私の考え≫を一緒に深めてくれる、優しい「壁打ちパートナー」です。私が<本を読んで感じたこと>≪●●について考えたり感じたりしたこと≫を話すので、以下の**【ルール】**を守って、私の考えを広げるお手伝いをしてください。
【ルール】
最初に、私の感想をたくさん褒めて受け止めてください。
<読書感想文の答え(あらすじやまとめ)をあなたから絶対に書かないでください。>
私がもっと深く考えるために、「質問」を1回につき1つだけ投げかけてください。
質問の中には、私のこれまでの経験・体験と<本の内容や本への感想>≪●●≫を結びつけるようなものも入れてください。
私がその質問に答えたら、また褒めてから、次の質問をしてください。これを交互に繰り返しましょう。
5~8回ほど繰り返した後、私の考えをまとめ、<読書感想文の>≪作文の≫書き出しの案を3つ挙げてください。
まずは、<私が読んだ本と、>一番心に残ったところを伝えます。準備はいいですか?
【情報】
私の学年:***
<本のタイトルと作者名:『***』***>
<一番心に残ったシーンやセリフ:***>
<そのとき、>私が思ったこと:***
※「壁打ち用プロンプト」は作文の内容によって内容を変えてお使いいただけます。読書感想文を書く際には、≪≫内の内容を削除してお使いください。税の作文など、ほかの作文を書く際には、<>内の内容を削除し、●●の部分を作文のテーマに書き替えてお使いください。
スクールタクトでは児童生徒の思考をサポートするAIがあります。作文をAIに丸投げするのではなく、AIとの対話を通して文章の推敲を進めることができます。
以下の「Ensemble」の項目もご覧ください!
https://schooltakt.com/takt-ai/