中津第二小学校の菊池先生を講師にお迎えして、自律的な学習指導と評価に関する実践共有会を行いました!

【菊池先生の学習観】
デンマークへ教育視察に行き、現地の「よき納税者をつくる」という教育の目的、そして脱落者を生まない「対話」と「選択」を大事にした学習のあり方に、感銘を受けたという菊池先生。
これからの社会で活きる力を育むために、帰国後は「対話」と「選択」、そして過程を重視した評価を念頭において、学習設計をされているそうです。
学習指導要領も引用しながら、三観点評価を総合して「のぞむ姿」に向かうこと、その中でも基盤として「主体的に学習に取り組む態度(粘り強さ・調整力)」があること、数値評価をする部分・しない部分等についても整理してお話しいただきました。

【学習計画・ルーブリック・ポートフォリオを用いた実践】
学習の過程では、単元を通してめあてや観点ごとの評価基準を示します。そして、それを授業ごとにこまかに振り返り、自己評価するという仕掛けが徹底されています。
ただめあてを示すだけでなく、「この単元を通して身につく力は、社会や学校外でどんなことをする時に役立つと思う?」と、自分ごと化できるよう児童と対話されているエピソードが印象的でした。

評価の段階では、スクールタクトの機能がフル活用されています!
例えば算数では、「先生コース」「動画コース」「どんどんコース」という、自分に合った学習スタイルを、児童自身が選択。
そして、授業ごとにスクールタクトで「自分の選択、今日の学習はどうだったか?」を振り返り、次回に向けて修正していきます。
また、単元の最後にはルーブリックで自己評価をします。リアルタイムで結果が見える・自動で集計されるのは、スクールタクトを使う利点とのことです。

(算数の単元計画表、国語の自己評価ルーブリック)

発表後の質疑応答では、小学校だけでなく高校の先生からも具体的な実践に関する質問が飛び、どのような活動・評価をしていくとよいか、互いの実践も共有しながら活発な話し合いがなされました。

チャットやアンケートには、
「今までとは違う観点からものごとを捉えられるようになりました」
「ポートフォリオやルーブリック、使ったことがなかったのでぜひ使ってみたい」
「進めていきたいが、価値観のアップデートが必要そう」
といった声が寄せられました。

改めて、熱心な先生方にスクールタクトをご活用いただいていること、大変ありがたく思います。
菊池先生、参加者の皆様、ありがとうございました!