<前編はこちら>
啓明学園初等学校で実施した、見取りワークショップ。
後編は、スクールタクト上の授業や課題での見取りを、教員間で日常的に共有し、全体での見取りに活かす方法をお届けします。
〜ワークショップの続き〜
4.「全授業」で他の先生の課題を閲覧し、児童の取り組みを見取る
スクールタクトの「全授業」タブでは、他の先生の課題やそれに対する児童の取り組みを、先生同士で閲覧することができます。
他の先生がどんな課題を作っているのか?児童の成果物から、どんな変化が見取れるか?
手間なく共有し、先生同士で意見交換をすることができます。
また、その授業を担当していない先生でも、児童に対してコメントを送ることができます。
このように、スクールタクトでは、
- 先生同士で意見交流する
- 取り組み状況をリアルタイムで見取り、学習設計や声掛けに活かす
- 先生同士で課題や児童の取り組みを見合う
ということを、特別な準備なしに行うことができます。
お互いの授業や児童の取り組み・変化について、共有や意見交換の時間がとりづらくなると、見取りや学習設計の見直しは、1人の先生で完結してしまいがちになります。
しかし、それぞれの先生には、違った見取りの視点や気付き、得意なことや学習設計の良さがあるはずです。
スクールタクトに標準装備された機能を用いると、先生同士がお互いの授業について、それぞれの視点や得意を活かし、全体で見取りをし合うことができます。
例えば、このような時間を設けるのはいかがでしょうか。
- 学年全体で、先生同士が児童の課題に相互にコメントし合う
- 職員室全体で、他の学年の課題を見て、先生同士の気付きをシェアする・特に良いと思った児童の取り組みにコメントをする
- あることが得意な先生と苦手な先生でペアになり、課題を見ながらお互いの見取りについて意見交換する
先生同士で見合うことによって、「見取りの見取り」という状況が生まれ、自分自身の見取りや学習設計に向き合い、振り返るきっかけにもなります。
また、複数の先生が様々な視点から多面的に・互いに補い合って1人ひとりの児童を見取り、その子のそれまで明らかになりにくかった部分に、光を当てることができます。
誰でも「自分の取り組みを見てくれている」と感じると、嬉しくなるものです。
2021年度はスクールタクトを使って、
- 学校全体で児童生徒の変化や良いところを見取る
- それを、コメントや声掛けといった形で児童生徒に伝える
という取り組みを、加速させてみてはいかがでしょうか。
ワークショップの後、先生方からこんな感想をいただきました。
- 見取りの引き出しを増やすことができました。
- 教科担当でない子や他学年の子どもへのコメントという視点が、今までありませんでした。特に高学年は専科制のため、良いなと思いました。
- 新しいことではなく、これまで使ってきたものを、少し角度を変えて使うという見取りの方法に驚きました。1年間で結構使い慣れていると思っていたスクールタクトの、全く違う角度からの活用法を教えていただき、目から鱗でした。
- 職員室で子どもの名前や成長エピソードがたくさん聞こえるように、皆で全員の子どもを育てる視点を持ちたいです。スクールタクトの昨年度の実践は、本当に宝ですね。1人ひとりの先生方が苦労して悩みながらも、子ども達の学びを進めてきたことがよくわかりました。
- 子ども達の学びがどこから、どの瞬間から始まったかという視点を大事にしなければと再認識しました。現代においては、ツールやアプリ、機器で補完してもらえる環境が揃っています。だからこそ、さらに子ども達の成長や変化、未来への一歩を見落とさないようにしたいものです。
啓明学園初等学校の皆様、ありがとうございました!
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