ICT活用を積極的に進めている長野県伊那市が毎年開催している「ICTカンファレンス」
6回目となる今回は、11月1日に伊那市立春富中学校を舞台に、会場とライブ配信のハイブリッド型で開催されました。

2023年のテーマは『未来を生き抜く力を育む』
現地では市内外の教職員約100名、そしてオンラインでも約500名の方が参加し、ICT活用教育の実践発表や現場研究を通じて、さらなる学びの可能性を切り拓くことを目指しました。

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まずは、事前収録した授業者へのインタビューや、公開授業の様子を映した動画を視聴。
公開授業では、小学校・中学校ともにスクールタクトが大いに活用されていました。

■小学校2年生 国語 単元:「お手紙」
  ーーがまくんとかえるくんになりきって音読をしよう(宮坂彩音 先生)

東春近小学校の2年生は、3年生に「お手紙」の音読劇を発表しようと考えました。そこで、がまくんとかえるくんの音読劇で登場人物のセリフや読み方や動きを工夫しながら録画しました。
子どもたちはスクールタクトを使って、その時の思いや考えを伝え合いました。この学習活動を通して、登場人物や行動を具体的に想像して表現する力を付けていきます。

■中学校1年生  国語 単元「星の花が降るころに」
  ーー「銀木犀」の描写の違いを捉えて自分の考えを表現しよう(池上 日奈子 先生)

春富中学校の1年生が場面と場面、場面と人物などの描写を結びつけて作品を読み進めていきます。
この授業では、冒頭と結末の「銀木犀(ぎんもくせい)」の描写の違いを捉える活動を通して、登場人物の心情の変化について、叙述を基に自分の考えを表現します。

スクールタクトに自分の考えを書いた後、友達の意見を見たり聞いたりする中で、自分の意見を再構築したり友達の意見を取り入れたりしながら、文章に対する理解や自分の考えを深めていきます。

動画視聴後は研究討論のポイントや課題が提起され、市内の先生方同士で、授業の狙いやICT活用の意義についての活発な意見交換がなされました。
今回のカンファレンスでも、公開授業の中でだけではなく、参加した先生方の意見や感想を集約する際にスクールタクトをご活用いただきました。
さらに、集めた感想を『振り返りAI分析機能』を用いて分析したところ、全体傾向の把握や、論点の抽出の助けになったそうです。

全体を通して、文房具のようにスクールタクトを使いこなす子供の姿や、リアルタイムで取り組み状況を見取って個別に対応する先生の姿がとても印象的な会でした。
ICTでできることが増えたからこそ、活動の狙いや教員がそこで果たす役割など、学びのプロセスを丁寧に設計することが、よりいっそう大事になるのだと実感しました。

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今後もスクールタクトは、ICTの活用促進とより良い授業の実践を、ユーザーの皆様と共に目指してまいります。
学校や自治体などでスクールタクトの導入や活用促進をご検討される方は、お気軽にお問い合わせください。

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<関連情報>伊那市でのスクールタクト導入事例記事
「ICT Conference 2021 in NISHIMINOWA」のレポート記事
・伊那市の先生方による実践事例記事
  ー主体的に学ぶからこそ、学び合いで深まる授業 伊那市ICT活用教育推進センター ICT活用教育専門幹 足助武彦先生
  ー考える時間をどう作る?児童生徒が主役の時間を増やす工夫 伊那市立手良小学校 有賀祥子先生(小5 国語)

文中の画像は、伊那市ICT活用教育推進センター様よりご提供いただきました。