相手の考えが文字で理解し、自分の考えも気軽に発信 授業のユニバーサルデザイン化へ 2020.12.02 中学校 教育委員会


スクールタクトを活用している長野県伊那市は、2020年7月に「日本ICT教育アワード」の経済産業大臣賞を受賞しました。

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スクールタクト導入の決め手は直感的なわかりやすさと汎用性


伊那市立東部中学校 足助 武彦教諭

今まではPC教室の端末を使っていたんですが、それをiPadに置き換えるにあたり、「学習支援ソフト」の選定を行いました。従来の学習支援システムだと非常に使いにくかったのが、スクールタクトは直感的にわかりやすくて汎用性があったため、これが導入の決め手になりました。

「かゆい所に手が届く」という感覚が大きいですね。今までだと、先生方は机間指導をしながら生徒の学習の様子を捉えていたんですが、スクールタクトだと手元でリアルタイムに学習の様子が把握でき、生徒が書き直している過程までわかる。先生が自分の授業を行う際に、生徒がどう反応しているか手に取るようにわかるのは、本当に授業に活きてくると思います。

スクールタクトが非常に使いやすいと評判になると、いろんな教科に広がっていきました。教科によってさまざまな使い方がされていて、私が他の先生方に一つ一つ例を挙げて「こんな使い方もできますよ」と伝えると、すごく喜んでもらえます。そういう幅広い機能が備わっている点から、企業目線ではなく、先生たちの目線で作られているシステムだと感じます。

あとは、開発やサポート体制のレスポンスの良さ。「こういう機能があったらいいな」とフィードバックすると、すぐに対応してくれる。教育現場の声を大切にしてくれるところが、スクールタクトが使い込まれていく理由の1つじゃないかと思っています。

スクールタクトは時と場所を超えたつながりを創る

学校数が比較的多い伊那市の中でも、東部中学校は規模の大きな学校なんですが、一方でまわりの学校はとても小規模なんですね。伊那市としては、日本全国で問題になっている、少子化人口減による小学校の統廃合はやらないと決めました。本当に少人数になってもその学校を存続するんだと、3年間そのための取り組みを行いました。小規模校の子どもたちに何とか学習機会を保障するため、小規模校と中規模校を結んで一緒に遠隔授業をやってきたんです。

スクールタクトでは、他の学校の生徒たちが書き込んだ部分が見えるし、それに対してコメントし合えるわけです。遠隔授業において、違う学校の子たちと自由に交流ができることは、本当に大きい意味がありました。

小規模校の中には学年で一人きりという生徒もいて、県下で一番大きな本校に入ってきた時にどうなるんだろうと、親御さんなどは心配されていました。その生徒は、5年生の時から近くの小学校と遠隔授業をやっているなかで、呼びかければ実際に同じクラスにいるかのように、一緒に授業を受けていたんですね。

その後本校に入学し、今は中学1年生として大勢の友達がいるクラスに加わっていますが、本当に自然に入り込むことができています。いわゆる「中1ギャップ」なんていうのも感じさせない。スクールタクトは、そういう「時と場所を超えたつながりを創る」素敵なソフトだと思いますね。

教室でのスクールタクト活用事例


国語担当 下條 将教諭

授業の中で、生徒の考えをみんなで共有したり、それに対してお互いにコメントを送ったり、友達の意見を参考にしながら自分の意見に還元するような活動を行う際に、スクールタクトをよく活用しています。スクールタクトの中では、コメントを送り合える機能に特に魅力を感じています。多数の生徒が、一人の考えに対して瞬時に意見を寄せることができるので、みんながどういう考えを持っているかがリアルタイムにわかる点が素晴らしいです。


理科担当 松村 健太郎教諭

理科だと科学分野の「粒子概念」というのが大事で、目に見えない世界についてモデルで想像したり考察する場面があります。そういう時に、生徒がスクールタクトを使って色を変えたりして、感覚的に自分の頭の中を表現できるのはすごく便利だと思って活用しています。

あとは生物の分野で、水中の微生物について一人1種類調べる場合など、それだけでいつも授業が終わっていたのが、スクールタクトを使用すると一覧で表示されて、簡単に微生物図鑑が作れるのはとても便利だなと思っています。

スクールタクトによる生徒たちの変化

国語担当 下條 将教諭

一番大きな変化は、生徒が一つの教材に対して、すごく前向きに主体的に取り組むようになったことです。スクールタクトは楽しく感覚的に扱えるので、普段なかなか手を挙げて発言できない生徒も、その場で自分の考えをどんどん出したり、友達にコメントを送ったり、積極的な参加ができるという良さが見えました。授業の雰囲気にかなり活気が出てきたと思います。

理科担当 松村 健太郎教諭

今まで紙に書くのでは手が止まってしまう生徒が多かったのが、生徒自身もデジタル機器に慣れているせいか、スクールタクトならとりあえず感覚的に書いてみるということができています。何もできないとか、諦めてしまう生徒がいなくなり、生徒の興味関心が間違いなく紙ベースの時より高まっていることはすごく感じます。スクールタクトは生徒にとって一番気軽に使えるツールなんです。

また、学習履歴がわかるのも大きいですね。自分がどのように学びを深めてきたのか一目でわかるので、本当に生徒の達成感が違うなと思います。

スクールタクトについての生徒たちの声

スクールタクトを使って自分の意見を発信できたし、他の人の意見もわかった点が良かった。

授業がすごくわかりやすくなって、ありがたい存在だなと思います。

ノートを振り返るよりスクールタクトの方が楽に見れるので、振り返りにすごい便利です。

スクールタクトを使う授業では、喜びを持って授業に向かう姿勢が強くなりました。ノートにまとめるのは得意ではないんですが、スクールタクトは色も使いやすく、まとめやすいのでとても便利です。学習課題に取り組む意欲がすごく高まったと思います。

授業のユニバーサルデザイン化


寺島 努教頭

本校には800名を超える生徒がいて、それぞれがいろんな個性を持っています。従来の音声言語だけの環境だと、人前でしゃべるのが苦手な子もいれば、集中して取り組むのが苦手な子もいます。

スクールタクトでは、相手の考えが文字でわかって記録に残り、自分の考えを気軽に発信できるという良さがあります。これは授業のユニバーサルデザイン化だと思うんです。スクールタクトを使用することで、どんなお子さんでも「学んでよかった」、「今日この1時間友達と交流できて良かった」と、そんなふうに思ってもらえる授業・毎日が実現できたらいいなと思います。

動画で見る伊那市立東部中学校導入事例

・導入事例

 

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