授業の要約
縄文時代の暮らしを学ぶ全7時間中の7時間目にあたり、これまでの学習の「まとめ」を行いました。
これまで、衣・食・住・体型に注目し当時の様子を調べ、古墳や出土品・農業など現代に残る当時の生活の痕跡を紐付けながら学習を進めていきました。前時では、縄文時代から弥生時代・古墳時代に移行していった過程での変化を復習しました。子どもの様子から弥生時代に稲作が始まり米を食べ始めたことが強く印象に残っていることがわかりました。授業の後半10分で本時の課題「縄文時代の人々にとって稲作を取り入れたことは、よかったのか」にスクールタクトを使って取り組みました。本時では、前時でまとめた考えをペア活動やクラス全体で共有し、他人の考えを知るとともに自分の考えを深める活動を行いました。
授業の流れ1(事前投票)
「縄文時代の人々にとって稲作を取り入れたことは、よかったのか」、事前にまとめたことを基に投票をしました。よかった部分も、よくなかった部分もあるとまとめた児童もいたが、どちらかに投票するように促しました。立場を明確にした方がほかの人の意見も読みやすいと考えたためです。手を挙げるよりも楽しく投票でき、グラフを使って結果が表示されるので、児童も理解しやかったです。
授業の流れ2(考えの共有)
クラス全体で意見交流し、共感できる考えに「いいね」や「コメント」を入れました。「いいね」が多いものやコメントの多いもの、閲覧回数の多いものを中心に、考えを共有しました。コメントは、どの部分がよかったのか具体的によいところを示して記入するように指導しました。自分と同じ意見だが、理由の違う子にも注目するように伝えました。全員が授業に参加し手元の端末で教員が把握できる点がよいと思いました。また、児童間での学び合いが自然と発生するので学びが深まっていると感じました。
授業の流れ3(再投票)
もう一度、自身の考えについて投票し、意見が変わった人、変わらなかった人、それぞれその理由を自分の言葉でまとめした。判断を問う授業では、授業の最初と最後に考えを聞くことで児童の変容を把握することができました。
ノートを集めなくともすぐに教員が授業の感想を読むことができました。また、書き終わった児童がほかの人の学習感想を読むこともできるので、学習感想が苦手な子も少しずつ書けるようになってきました。