学習効果が高まるICT活用を探る 上尾市学校ICT推進プロジェクト始動!

 「生き生きとしたさわやかな子」の育成を学校教育目標に掲げている上尾市上平北小学校(埼玉県)。上尾市で取り組んでいる学校ICT推進プロジェクトの一環として、「ICT端末を活用した授業」が6年生の教室で行われ、研究授業と協議会を見学させていただきました。

 

スクールタクトで思考を整理

 6年生国語の「話し言葉と書き言葉」の授業。ムーブパーツであらかじめテキストを用意し、児童は画面を指で操作しながら「書き言葉」と「話し言葉」の特徴を分類していきました。

 後半の活動では、Chromebookのカメラ機能を使って、キャンバスに画像を貼っていきました。6年生なのでタイピングして入力することもできますが、学校ICT推進プロジェクトの提案授業として、小学校1年生から中学校3年生までどの学年でも活用できることを想定し、「ノートに書いた記述をカメラで撮って、画像ファイルをキャンバスに貼り付ける」ことをあえて授業に取り入れたとのことでした。

ICTを効果的に使うために

 上尾市における学校ICT推進プロジェクト部会は、市内の小学校・中学校からプロジェクト部会員となった先生方が、授業や校務におけるICT端末等の効果的な活用方法についての研究や、推進方法についての考察、また情報モラル教育の充実を目指す取組などを研究する目的で組織された部会です。
 協議会では、授業者の先生に対して、ICT活用のポイントや、デジタルとアナログの併用について質問が挙がり、グループごとの話し合いの時間では、研究授業を受けて、学習効果を高めるICTの活用について熱く議論が交わされました。

 グループごとの話し合いの中では、「学年に応じてICTスキルを育成している」といった実践が紹介され、小学校3年生までは写真撮影や手書き入力を軸に活動を行い、4年生以降は、タイピング入力をしたり、文字認識機能を使った手書き入力や、音声入力を活用していることが報告されていました。
 また、スクールタクトにある「ワードクラウド」によって、児童生徒の文章がテキストマイニングで表示され、道徳の授業などで意見を簡単に可視化できることや、「回答一覧」でお互いの意見をすぐに共有できることなど、スクールタクトの活用方法が共有されていました。

 最後に、上尾市教育委員会の指導主事から、「本時のねらいを達成するために『ICTを効果的に活用する』ための研究をしていきます。『ICTを使うことを目的とする』ことを目指していません。学習効果を高めるために、スクールタクトの様々な機能を効果的に活用していってください」と話がありました。
 その上で、スクールタクトにある「共同閲覧モード」を使ってお互いの考えを見合いながら「協働的な学び」を実現したり、タイピング入力や音声入力など幅広い入力方法を保障することで「個別最適な学習」を実現したりしていくことの大切さなどを話されました。そして、「今までの教育実践を否定するのではなく、ICTに置き換えることによって学習効果が高まるところを変えていくという視点に立っていってほしい」と、より効果的なICTの活用を呼びかけました。

<編集後記>
 授業見学、協議会に参加させていただき、途中の休憩時間には、多くの先生からスクールタクトのご質問やご要望をいただきました。どの先生方も、よりよい授業を目指し、「どのようにスクールタクトを使っていけばよいか」と真剣に考え、意見を交流する様子に上尾市の「夢を育み 未来を創る 上尾の教育」の熱い思いを感じました。見学を受け入れてくださった上尾市教育委員会の皆様、先生方、大変にありがとうございました。

校内活用の最前線!  “まずは使ってみよう!”の気持ちを大切に

―スクールタクトを活用した道徳授業

 「輝く笑顔と夢いっぱいの学校」と目指す学校像を掲げる埼玉県の八潮市立大曽根小学校は、在籍児童数596人の学校です。年度末の慌ただしい時期にも関わらず、取材を快く受け入れてくださいました。取材の人数を制限するなど感染症対策を十分に行い学校に到着すると、ちょうど休み時間を終えて授業へと向かう元気な子どもたちの「こんにちは!」という声が。マスク越しでも伝わる「輝く笑顔」に、学校で学ぶ楽しさや、友達と過ごす喜びが伝わってきました。

昭和44年開校の八潮市立大曽根小学校(埼玉県)

▲昭和44年開校の八潮市立大曽根小学校(埼玉県)

投票機能で心をつかむ導入

 まず、3年生の道徳の授業を参観しました。

 「Chromebook使うから、最初にログインしておこうね。」という千葉先生の声で、子供達は手際よくパソコンの電源をつけて、まなびポケットの画面を立ち上げます。「スクールタクトに課題配ってあるから開いておいてくださいね。」と、子供達の様子を見ながら指示が続きます。

 慣れた手つきで端末を操作する子供達。「最初にみんなに聞きたいことがあるんだけれど、A、B、C、Dのどれかを押して教えてね。」との先生の問いかけに、スクールタクトの投票機能を使って、子供達の投票結果がリアルタイムに可視化されます。「Aと答えた人が、クラスの3分の1いますね。」など、電子黒板に映し出される集計結果を見ながら、授業の導入が始まっていきました。

電子黒板とChromebookを使った小学校3年生の道徳の授業

▲電子黒板とChromebookを使った小学校3年生の道徳の授業

中心発問で考えを書かせる

 範読の後、千葉先生の問いかけが続いていきます。子供達は、手を挙げて考えを発表していき、皆が、ねらいに向かって考えを深めていきました。そして、いよいよ中心発問のタイミングで、「では、スクールタクトに自分の考えを書いてみてください。タイピングでもいいし、タブレットペンで書いてもいいです。」と声がかけられると、それまでの活発な発表の時間から、シーンとクラスは静まりかえり、自分の考えを書く時間が始まりました。

 スクールタクトは、回答一覧画面で、子供達が記入する様子をリアルタイムに見ることができます。書き終わった子、書いている最中の子、考えをまとめきれずに手が止まっている子。これまでは、机間指導で周りながら見取っていた子供達の様子を、手元で把握することができます。また、児童生徒画面には「わかった」ボタンや「わからない」ボタンがあるので、声に出して助けを求めなくても、先生に簡単に意志を伝えることができます。

自分の考えをスクールタクトにタイピングで入力

▲自分の考えをスクールタクトにタイピングで入力

 小学校3年生ですが、日頃からタブレット端末を活用してきた成果として、大半の児童がタイピングで自分の考えをまとめていました。先生は一人一人の回答を見ながら、「○○さん、もう少し言葉を付け足せそうかな。」「○○くんの考え、なるほどね。」など声をかけていきます。こうした一人一人が記入したキャンバスは、スクールタクトの共同閲覧モードに切り替えると、子供達同士もお互いに考えを見合うことができます。

 授業の途中には、隣の子が操作に困っていると、「書き終わったら提出ボタンを押すんだよ。」など、やり方を教える微笑ましい場面もあり、子供達同士でICT機器を使いこなしていました。

 心温まる授業は、あっという間に終わり、授業後に先生からお話を伺う時間をいただきました。

―GIGA1年目を振り返って

先生のICTスキルを高めるために

 授業を行ってくださった千葉先生は、大曽根小学校6年目の主幹教諭で、ICT教育の担当として、ICT教育を推進してきました。

 タブレット端末が導入された2021年度当初は、子供達のタイピングスキルに個人差があり、多くの子供達がタブレットペンを使って手書き入力をしていました。スクールタクトは、手書き入力もタイピング入力もどちらも対応しているので、すぐに授業で活用を始めることができたそうです。また、まなびポケットに入っているコンテンツでタイピング練習をしたり、休み時間になると自主的に練習したりして、1年が経った今では、小学校3年生でもタイピングで入力する児童がほとんど。子供達のICTスキルの習得の早さには驚かされます。

 一方、先生方のICTスキルを高めるために、校内研修を工夫してきたと語る千葉先生。

「ICTは便利だというのはわかるけれど、慣れるまでは思ったような授業ができない」というICTを苦手と感じる先生にもどうやったら使ってもらえるようになるか、試行錯誤の日々が続きます。しかし、次第に校内で活用が広まっていくと、職員室ではタブレット端末の活用の話題が増え、先生同士で教え合う雰囲気が広がっていったそうです。

 「そこで、校内研修で、それぞれの学年の実践をプレゼン形式で発表する機会を設けました。学年別に『こういうことをしました』という発表をしてもらうことで、先生方は『あぁ、2年生ではこんなことができるんだ』『4年生になると、ここまではみんなできるようになるんだ』というように、子供達がどこまで何をできるようになるかが把握でき、『じゃあ、私たちの学年ではこういうことに取り組んでみよう』というふうに、ICT活用のスキルや、ICTを活用していくビジョンを共有することができました」と、千葉先生。この1年間の校内研修の手応えを感じているようでした。

豊富なテンプレートで教材準備もスムーズに

 また、校内で教科ごとに研究テーマを決めて取り組んでいる大曽根小では、今年度は算数の授業でのスクールタクトを使った研究を行ってきました。

 「スクールタクトは主に課題とまとめで使っています。算数の場合、図形の学習では、画面をタッチして図形を動かしたり回転したりすることができるので、子供達が夢中になって学習に取り組んでいます。これまでは、教科書の後ろのページにある図形をハサミで切って、それを使って動かしたりしていましたが、なかなか切るのが大変。肝心な学習にたどり着くまで一苦労でした。」

 このような千葉先生のお話は、特に支援を必要とする児童を受け持った先生からもよく伺います。スクールタクトのムーブパーツ機能で図形を簡単に動かしたり、回転させたりすることができるので、敷き詰めたり合同の学習に使うことができます。

 「こうした日々の実践を、スクールタクトは先生同士で簡単に共有できるのもいいですね。学年の中でお互いに作った課題を複製して使っています。もともと入っている課題テンプレートも豊富なので、こうした教材準備がスムーズにできるのがスクールタクトの大きな魅力です。先生方にとって、印刷の手間がかからないで、作ったら配るだけというのは、やっぱりいいですね。」(千葉先生)

主幹教諭の千葉大司先生(撮影時のみマスクを外していただきました)

▲主幹教諭の千葉大司先生(撮影時のみマスクを外していただきました)

 スクールタクトには、弊社が公開している課題テンプレートと、学校現場の先生が公開してくださっているものなどを合わせると、1万点近い課題テンプレートが公開されています。手軽にスクールタクトで授業を始めるポイントは、こうした課題テンプレートを自分の授業に合わせて修正して、組み立てていくことだと千葉先生は語ります。

―ICT担当として

とにかく自分が使ってみること

 千葉先生は主幹教諭のため、受け持っている授業は「書写」のみですが、「まずは自分から使ってみよう」という姿勢を大切にしている千葉先生。スクールタクトで書写のお手本を配布し、子供達にどんなところに気をつけたらよいか書き込みをさせてから、毛筆で練習をさせているといいます。

 「先生方にスクールタクトを使っていきましょうと勧めていくにしても、自分が使ってみないと良さを伝えられません。また、授業で使っている中で、子供達の様子から『あ、こんな使い方もできそうだ』というひらめきや、『こんな使い方ができるんだ』という発見があるんです。時には、子供達から使い方を学ぶこともあって、やっぱり使ってみないとわからないものだなと感じています。」と話されていました。

 最後に、スクールタクトを使ってよかったと感じる場面として、次のように話されていたことがとても印象的でした。

 「これまでなかなか手を挙げて発表できなかった子が、スクールタクトを使ったことで自分の考えをキャンバスに書いて伝えられるようになったり、書くことが苦手だった子も積み重ねを通して自分の意見を伝えられるようになったことが、子供の成長を感じてとても嬉しかったですね。」

 導入の2021年度から、活用の2022年度へーー。大曽根小学校の先生方のICT活用のビジョンは夢いっぱいに広がっていきます。

(所属・肩書き等は取材した2022年3月時点です)


<編集後記>

 八潮市立大曽根小学校で活用が進んだ背景には、八潮市教育委員会の学校の特性を尊重し、活用を支援するバックアップ体制がありました。八潮市教育委員会の活用推進のポイントはこちらからお読みいただけます。また、道徳の授業についてはこちらにも掲載しています。

学びの構造転換をICTで ~各学校の特色を尊重しながら活用を推進~

―八潮市GIGAスクール構想とは

 埼玉県の東南端に位置する八潮市は、人口10万人弱の自治体。2020年度末からNTTコミュニケーションズ株式会社のまなびポケットを通して、スクールタクトを導入している。

 「子供達が主体的に学びとる授業を実現するために協働学習ソフトを様々検討してきました。その中でも、スクールタクトが使いやすかったことが一番の決め手です」と話すのは、八潮市教育委員会学校教育部学校ICT推進課の菅谷昌史課長。2024年(令和6年)までのロードマップを策定し、八潮市GIGAスクール構想の着実な遂行の手応えを感じているという。

 教育委員会として、GIGAスクールを推進していくために、2021年度に学校ICT推進課を発足。端末の選定からICT支援員の配置、市内の研修等を一手に担ってきた。

八潮市GIGAスクール構想の説明スライド

▲八潮市GIGAスクール構想の説明スライドより

 「小学校10校、中学校5校という比較的コンパクトな自治体なので、学校の意見を聞きながら、計画を進めることができました。コロナ禍にあって、端末の持ち帰りやオンライン授業も、現場の先生方の状況を聞きながら進めることができました。」

 定期的に学校を訪問し、先生方の授業を参観したり聞き取りをしたりしてきた薄井好人学校ICT推進係長は、先生方がICT活用に非常に前向きで、学校全体で使っていこうとする姿勢が活用が進んだポイントだと話す。

学校ICT推進課の菅谷昌史課長

▲学校ICT推進課の菅谷昌史課長(撮影時のみマスクを外していただきました)

―教育委員会の取り組み

学校間差をなくすために

 ICT活用を進めていくために、複数の研修会を開催してきた八潮市教育委員会。端末の使い方やプログラミング教育、デジタル教科書の使い方などの研修を年に20回ほど実施してきたという。外部講師の方を招いたり、薄井係長自らが講師となって開催することもあったという。教務主任、研修主任、情報主任など各校でICTを推進する立場にいる先生を対象とした研修は、それぞれの先生が校内に情報を持ち帰り、さらに校内研修へとつながっていく。

 「特に、スクールタクトのオーダーメイド研修は、学校現場の要望に沿った内容を実施していただいて、とてもよかったです。オンライン研修というのも、学校現場の先生方が一カ所に集まらなくても、それぞれの学校で研修に参加でき、先生方に好評でした。」

 研修後、それぞれの学校全体のスクールタクトの活用が活発になっていたと話す薄井係長。この1年の研修を通して、先生方のスキルが高まり、これまでの基本的な操作方法の研修から、様々な活用の仕方を知りたいという要望が高まってきているという。

 「最近では、当初の八潮市GIGAスクール構想の計画をベースにしながら、コロナの感染状況も踏まえてオンラインで開催したり、先生方の要望に合わせて研修内容を組み立てています。例えば、ICT活用を推進している先生の授業を公開して、意見交換する場を設けるだけでなく、授業の様子を動画配信して、授業者の先生に直接質問できるような仕組みを整えています。」(薄井係長)

学校ICT推進課の薄井好人係長

▲学校ICT推進課の薄井好人係長(撮影時のみマスクを外していただきました)

活用状況レポートで細やかな指導

 スクールタクトでは、希望する自治体にスクールタクトの活用状況をまとめた「活用状況レポート」を発行している。各学校ごとのレポートには、月ごとの活用状況がグラフで示され、学年や教科ごとに活用状況がわかる。

 「活用状況レポートを見ることで、自治体内の把握ができ、各学校へそれぞれ具体的な指導をしやすく、とても効果的でした。レポートは学校訪問の時に、管理職の先生方に見せながら、ICT活用の実態をヒアリングしました。

 もちろん、スクールタクトだけでない他のツールを使っている先生もいますし、ICTだけを使って授業を行っている訳ではないので、数値の高い低いを善し悪しとすることはありません。基本的に、各学校の取り組みを尊重し、それぞれの学校の特色を生かしていきたいと思っています。なので、レポートの数値には表れていない部分を丁寧にヒアリングし、そこからその学校の取り組みを評価したり、改善点を一緒に検討したりしています。」

 年に複数回、学校訪問に行く菅谷課長や薄井係長の、各学校の取り組みを尊重する姿勢が伝わってくる。ヒアリングを通して、先進的な取り組みをしている事例を、市内の先生に共有したり、研修の内容に生かしているという。学校現場のニーズを柔軟にキャッチし、展開する細やかさが、八潮市のICT推進のポイントだと感じる。

活用状況レポートのサンプル

▲活用状況レポートのサンプル

―2022年度の展望

ICTの効果的な活用を模索

 本格導入となった2021年度は、まずは先生方に使ってみてもらうことを大切にしてきたという。そして、2022年度には、タブレット端末の家庭への持ち帰りなど、家庭学習や反転学習などの活用方法を模索していくという。また、学校に行きたくてもいけない児童生徒への支援や、今後の感染状況等を踏まえながらハイブリット型の授業も考えているという。

 「こうした多様な学びに対して、スクールタクトはとても優れていると感じています。先生が課題を配布すると、子供達はどこでも学びを始めることができます。そして、回答一覧画面で先生はリアルタイムに子供達の学びを見取り、必要な支援・指導をすることができます。」「また、共同閲覧モードにすることで、同じ場所にいなくても、自分の考えを共有したり、意見を交流したりして学習を進めることができるのもスクールタクトの良さだと感じています。」

 今後の展望を語る菅谷課長や薄井係長。2022年度は、ICT活用の推進だけでなく、アナログとデジタルの効果的な活用を検討したり、どういった場面でのICTの活用が有効か、学校現場の先生と共有する場を設けていきたいと話す。

 八潮市GIGAスクール構想の2年目となる2022年度ーー。先生が教える授業から、子供達が主体的に学ぶ協働学習への構造転換へ、学校現場とスクラムを組んだ挑戦はさらに続いていく。

(所属・肩書き等は取材した2022年3月時点です)


<編集後記>

 八潮市教育委員会の学校の特性を尊重した支援をもとに、ICT活用が進んだ八潮市立大曽根小学校の実践事例はこちらからお読みいただけます。

「やってみよう!」の気持ちがあふれる校風 ~利用開始1年未満でスクールタクトが文房具のように~

 2021年12月上旬、埼玉県蕨市にある、蕨市立北小学校の授業を参観させていただきました。
 「私が校内を巡回していても、どの教室でも、スクールタクトを使った授業をしています。もちろん、全ての授業で活用しているわけではありませんし、プリントやノートによる学習も行っています。ですが、先生方も子供達も、タブレット端末が文房具の一つとして活用できていると思います」とお話されるのは、北小学校の松原校長先生。明治3年に創立し、昨年、開校150周年を迎えたこの小学校は、特別支援学級を含め、600名を越える児童が在籍しています。
 3クラスの授業を参観させていただき、その後、校長先生から北小学校でのスクールタクトの活用についてお話を伺いました。

<3年生>音楽の授業での活用~歌詞から思い浮かぶ絵を描こう~

スクールタクトの課題を説明します   音楽室に行くと、子供達の譜面台には2本の大きな輪ゴムに挟まって、Chromebookがセットされていました。この譜面台は、音楽教諭のアイディアによりChromebookと教科書を落とさないように載せられるようにした優れものです。

大きな輪ゴムで固定します
 今回、参観したのは、この日初めて学習する「帰り道」(作詞作曲:若松 歓)という歌でした。
 「それでは、スクールタクトを立ち上げて課題を開いてくださいね」という、先生の声で、子供達は譜面台に固定されたChromebookを操作し、素早い手つきでログイン。まなびポケットからスクールタクトを立ち上げると、先生から配られた課題を開きます。先生も、スクールタクトの回答一覧から、誰が課題を開いて、誰がまだ開けていないか確かめることができるので、授業を進めても良いかどうか簡単に把握することができます。
 「皆さん、課題を開けたようなので、早速、今日から学習する歌を聴いてみたいと思います。1ページ目の歌詞を見ながら、情景を思い浮かべてみてくださいね」と言って、音楽を流します。その後、2ページ目に課題を移すと、「それでは、この歌を聴いて、歌詞の表す様子を絵に描いてみたいと思います」と説明すると、再びかけられた音楽を聴きながら、子供達は思い思いに歌詞の様子を指で表現していきました。
 「ペンツールの色だけでなく、マーカーペンの色など、工夫してみるといいですね」との先生の声かけに、子供達はペンの色や太さなど、工夫しながら描き込んでいました。ワークシートであれば、色鉛筆を選んで描いたりする手間がかかりますが、スクールタクトであれば、手元で簡単にイメージを表現することができます。


<4年生>国語の授業での活用~冬の行事のカルタを作ろう~

Chromebookの文字認識ツールを使って入力  4年生の教室に行くと、静まりかえった教室で黙々と作品作りに取り組む子供達の姿がありました。ある子はキーボードで文字を入力し、ある子はChromebookの文字認識を使って手書き入力をしていました。  作品ができあがると交流タイムです。「これから班のお友達の作品を見て、コメントを書き合いたいと思います。コメントを書くときに『いいね!』だけで、いいのかな。どんなところが良かったのか書くと、書いてもらった人は嬉しいですよね」と、子供達とコメントを書くときの約束を確認。その後、「共同閲覧モード」に切り替えます。
 交流が始まると、子供達は同じ班の友達の作品をじっくり見ながら、「カルタの絵が上手だね!」「リズムよく書けているね」などコメントを送り合いました。中には、「僕の恥ずかしいから見て欲しくないな」と言いながらも、たくさんのコメントが届くととても嬉しそうな様子を見せる子もいました。

コメントを入力
 授業の最後には、スクールタクトに学習や交流を通して気が付いたことをまとめる振り返りを書いていました。「一つの言葉から、こんなにもたくさんのカルタができて、見方が広がりました」「リズムがいいねと言ってもらえてとても嬉しかったです」など、一人一人が学びを振り返っていました。


<2年生>道徳の授業での活用~前と後の考えを比べよう~

スクールタクトで考えを一覧で表示  最後は2年生の授業です。「おかあさんとの やくそく」という教材でした。約束の時間になっても来ない友達に、「おそいよ、なにしてるの。もう なかまに入れてあげないよ!」というメッセージを送ろうとしますが、お母さんとの約束を思い出し、メッセージを打ち直そうとする内容です。
 授業では、最初のメッセージを送ろうと思ったときの気持ちを、スクールタクトの課題の1ページ目に書きます。気持ちを色で表した「ハート」は青色に塗られていました。教室の前方にある電子黒板には、子供達の考えが、回答一覧となって簡単に見ることができます。
 その後、お母さんとの約束を思い出した後の気持ちを、スクールタクトの2ページ目に書き込み、気持ちの変化を考えます。スクールタクトだけを使って授業をするのではなく、途中には子供達の意見を発表し、黒板に考えを書き出したり、ワークシートに記入する場面もありました。デジタルとアナログのハイブリットを、先生方も子供達も自然と使い分けていました。


どうしてここまで校内で活用が進んでいるのか

 スクールタクトを活用した授業が1年生から6年生、そして特別支援学級でも進んでいる北小学校。ここまで活用が進んでいる秘訣を校長先生に教えていただきました。
 「本校の先生方は、非常に熱心で、新しいことに対して『まずやってみよう!』という思いにあふれています。タブレット端末の活用も、10分から15分のミニ勉強会のようなものを開催しています。具体的には、初級・中級・上級など3つに分かれて、それぞれのレベルに合わせた『この指止まれ 研修』といったものです。また、学年内でも教材研究をしっかり行い、みんなで使っていこうという雰囲気ができています」
 そして、デジタルとアナログの双方の良さを理解し、使い分けているところがポイントだと話されました。
 「算数の図形の学習の時に、スクールタクトでは、様々な考えに対して、色を分けながら子供達が補助線を引き、それをみんなですぐに見合うことができます。これまでは、図形の書かれたプリントを印刷して用意し、子供達も配られたらのりでノートに貼る。手がのりでベタベタになってしまって…と、本来の学習したいところにたどり着くのが大変でした。しかし、スクールタクトではボタン一つで簡単に学習を始められます。また、理科の授業では、考えをノートに書いていますが、タブレット端末で撮影してスクールタクトで共有することで、スムーズに学習を進められています」
 校長室でお話を伺っている最中、校長室のドアがノックされました。ドアを開けると、校長室の様子が気になっている児童の姿がありました。
 「本校には、特別支援学級もありますが、教室には支援を要する子供達もいます。気持ちが落ち着かないと、校長室に来て、タブレット端末を操作しながら気持ちを切り替え、チャイムが鳴ると教室に戻っていくような子もいます。そうした子にとっても、タブレット端末は大切なツールなのかもしれません。みんなが生き生きと学ぶ、明るく笑顔あふれる学校にしていきたいと思っています」

蕨市立北小学校

<取材後記>
 今回、授業を参観させていただき、多くのところで心温まる場面を見ることができました。先生方が自信を持ってスクールタクトを使いながら説明をする場面。子供達が笑顔でコメントを送り合う場面。唇をとんがらせながら一生懸命に考えをまとめ、スクールタクトにまとめる場面。支援を必要とする子も、タブレット端末を通してクラスのみんなと同じように学習し、交流している場面――。そこには、蕨市立北小学校の目指すキャッチフレーズにある「明るく笑顔の北小生」の姿と、その子供達に一丸となって向き合う先生方の情熱がありました。学期末のお忙しい中、訪問を快く受け入れて下さった、北小学校の校長先生、先生方、大変にありがとうございました。

【ICT研修】淑徳大学の学生向けに電子黒板とClassiNOTEを使ったICT研修

淑徳大学にて東京・共栄学園中学高校の小田島裕之先生を講師にお迎えし、教育用電子黒板とClassiNOTE(※)を使ったICT研修が行われました。

ICT研修の様子

約30名の学生の参加者に対して、感染症対策を講じながら、小田島先生が教員になるために必要なICTに関する知識や取り組み方などについてお話しされました。

学生の皆さんはClassiNOTE上に共有された教材に積極的に取り組み、最新の情報や機材・アプリケーションなどにどう取り組んでいけばよいのかを主体的に学んでいました。

淑徳大学ICT研修

 

※ClassiNOTE は、Classi ユーザー用に提供しているスクールタクトの別名称です。名称が異なるだけで、システム上の違いはありません。

教員養成系を有する大学及び自治体教育委員会傘下の教育センターを対象に「2024年3月31日」まで無償提供を行っています。申込条件は下記ページをご覧ください。

明日への先生応援キャンペーン

【YouTube】2008年からのICT実践│都立町田高校 鈴木先生

都立町田高校 鈴木先生のYouTubeチャンネルにて、スクールタクトを取り上げていただきました。

鈴木先生が2008年より実践されてきたICTを活用した授業の総集編で、ICT機器や、スクールタクトを含めたアプリケーションを比較してご紹介してくださっています。ぜひご覧ください。

iPadを活用した授業Ⅳ〜比較検討編・東京都、西高校、町田高校での実践〜

【YouTube】GIGAスクール構想時代の学びに必要な考え方│HILLOCKカリキュラムディレクター 五木田先生(動画公開時 開智望小学校 ICT主任)

YouTubeチャンネル「iTeachers TV 〜教育ICTの実践者たち〜」にて、スクールタクトを取り上げていただきました。

HILLOCKカリキュラムディレクター 五木田先生(動画公開時 開智望小学校 ICT主任)が、スクールタクトを活用した社会や図工の授業事例を通して、「GIGAスクール構想時代の学びに必要な考え方」についてプレゼンされています。ぜひご覧ください。

iTeachersTV 〜教育ICTの実践者たち〜 【Vol.267】

【YouTube】複数科目で年間最高平均点をとったタブレットマジック(伊那市立手良小学校 伊東先生)

YouTubeチャンネル「伊那市教育チャンネル」の第5回・第6回配信にて、スクールタクトの活用事例をご紹介いただきました。

長野県伊那市立手良小学校 伊東先生へのインタビュー形式で、臨時休業中のスクールタクトを使った学びを止めない取組と、その後の継続してのスクールタクト活用で変わってきた、子どもたちの学ぶ姿勢や成果をご紹介いただいています。

驚きの成績アップや、コメント欄に関する指導、児童会での主体的なスクールタクト活用のエピソードなど、現場の先生による実感のこもったインタビューです。

是非ご覧ください!

第5回【schoolTakt で学びが変わった】

この回では、教科学習にスクールタクトを活用いただいた事例をご紹介いただいています。

特に以下の点について評価いただきました。

  • 教室がとにかく盛り上がる 「今日はスクールタクトやる?」と子供たちがワクワク
  • 学習に苦手意識がある子たちが前向きに取り組む
  • 切り取り・貼り付けで自分の作品にできるので、子どもが満足する
  • 自宅でもできるので、保護者にもみてもらうことができる
  • 白紙の課題を配るだけで授業展開がやりやすい
  • 国語の一つの単元をスクールタクトで通してみたら、全員が90点以上、平均97点
  • 同じく一つの単元を通した社会や、算数については休校中の家庭学習が年間最高平均点だった

さらに、コメント機能の活用に関する試行錯誤についてもお話いただいています。

スクールタクトを利用し始めた当初は、コメント機能で変な書き込みがあるなど、努力を要する事例も多々あったそうです。しかし、一つ一つ丁寧に説明し、徐々に建設的な場になっていったそうです。

スクールタクトのコメント欄をオフにする機能を付けていない理由は、まさに「学校は安心して失敗が出来る場である」という当社の思想からです。先生方の大変な努力に支えられてこそですが、社会に出て、人を傷つけるような発言をする前に学校で学ぶという取り組みの一助になれればと考えています。

第6回【schoolTakt で学びが変わった_児童会編】

この回では児童会での取り組みや、タブレットの活用方法全般について、以下のような事例をご紹介いただきました。

  • 児童会で必要だった表彰状を、子ども自身がスクールタクトで作成できた
  • 児童総会の質問意見収集にスクールタクトを活用したところ、指示もしていないのに、自主的にコメントを送り合い、建設的な意見交換が行われた
  • 卒業にあたり1~6年生までの思い出を劇にする取り込みの中で、思い出をスクールタクトでみんなで書き、ワードクラウドで共有したところ、忘れていた思い出が発掘されるなど盛り上がった
  • 一人一台端末により、授業以外の活動でも何にでも使えると感じた
  • 良いと思う友達の意見に対してスクールタクトで感想や意見を書いてもらう取り組みを始めたところ、口頭での会話はなくてもスクールタクトを通してお互いの考えを行き来させ、深まる授業ができた
  • 端末の持ち帰りができると、宿題を先生が出すのではなく生徒が考える、持ち寄るなど、宿題のあり方が変わる可能性も感じた

また、伊東先生は、タブレット・端末というと調べ学習を考えがちだけれど、子どもはタブレットを持っているだけで意欲的になるので、まずは写真や動画を取って共有することから始めることが大事とおっしゃいます。そのように活用していくなか生まれてくる変化等についても動画内で触れていただきました。

まずは触れてみる、白紙でできる課題に取り組んでみるなど、先生自身が楽しみながら出来るところからはじめていただき、ぜひ伊東先生のおっしゃる「タブレットマジック」を体感いただけると幸いです。

※「伊那市教育チャンネル」 は、伊那市内の教育実践を発信しているYouTubeチャンネルです。

 

 

【校内研修事例】スクールタクトを使った見取りワークショップ@啓明学園初等学校 (後編)

<前編はこちら

啓明学園初等学校で実施した、見取りワークショップ。
後編は、スクールタクト上の授業や課題での見取りを、教員間で日常的に共有し、全体での見取りに活かす方法をお届けします。

〜ワークショップの続き〜

 4.「全授業」で他の先生の課題を閲覧し、児童の取り組みを見取る

スクールタクトの「全授業」タブでは、他の先生の課題やそれに対する児童の取り組みを、先生同士で閲覧することができます。
他の先生がどんな課題を作っているのか?児童の成果物から、どんな変化が見取れるか?
手間なく共有し、先生同士で意見交換をすることができます。
また、その授業を担当していない先生でも、児童に対してコメントを送ることができます。

生徒の回答キャンバスを含めた課題を、先生ごとに一覧できます生徒の回答キャンバスを含めた課題を、先生ごとに一覧できます

このように、スクールタクトでは、

  1. 先生同士で意見交流する
  2. 取り組み状況をリアルタイムで見取り、学習設計や声掛けに活かす
  3. 先生同士で課題や児童の取り組みを見合う

ということを、特別な準備なしに行うことができます。

お互いの授業や児童の取り組み・変化について、共有や意見交換の時間がとりづらくなると、見取りや学習設計の見直しは、1人の先生で完結してしまいがちになります。
しかし、それぞれの先生には、違った見取りの視点や気付き、得意なことや学習設計の良さがあるはずです。
スクールタクトに標準装備された機能を用いると、先生同士がお互いの授業について、それぞれの視点や得意を活かし、全体で見取りをし合うことができます。

例えば、このような時間を設けるのはいかがでしょうか。

  • 学年全体で、先生同士が児童の課題に相互にコメントし合う
  • 職員室全体で、他の学年の課題を見て、先生同士の気付きをシェアする・特に良いと思った児童の取り組みにコメントをする
  • あることが得意な先生と苦手な先生でペアになり、課題を見ながらお互いの見取りについて意見交換する

先生同士で見合うことによって、「見取りの見取り」という状況が生まれ、自分自身の見取りや学習設計に向き合い、振り返るきっかけにもなります。
また、複数の先生が様々な視点から多面的に・互いに補い合って1人ひとりの児童を見取り、その子のそれまで明らかになりにくかった部分に、光を当てることができます。

誰でも「自分の取り組みを見てくれている」と感じると、嬉しくなるものです。
2021年度はスクールタクトを使って、

  • 学校全体で児童生徒の変化や良いところを見取る
  • それを、コメントや声掛けといった形で児童生徒に伝える

という取り組みを、加速させてみてはいかがでしょうか。

ワークショップの後、先生方からこんな感想をいただきました。

  • 見取りの引き出しを増やすことができました。
  • 教科担当でない子や他学年の子どもへのコメントという視点が、今までありませんでした。特に高学年は専科制のため、良いなと思いました。
  • 新しいことではなく、これまで使ってきたものを、少し角度を変えて使うという見取りの方法に驚きました。1年間で結構使い慣れていると思っていたスクールタクトの、全く違う角度からの活用法を教えていただき、目から鱗でした。
  • 職員室で子どもの名前や成長エピソードがたくさん聞こえるように、皆で全員の子どもを育てる視点を持ちたいです。スクールタクトの昨年度の実践は、本当に宝ですね。1人ひとりの先生方が苦労して悩みながらも、子ども達の学びを進めてきたことがよくわかりました。
  • 子ども達の学びがどこから、どの瞬間から始まったかという視点を大事にしなければと再認識しました。現代においては、ツールやアプリ、機器で補完してもらえる環境が揃っています。だからこそ、さらに子ども達の成長や変化、未来への一歩を見落とさないようにしたいものです。

啓明学園初等学校の皆様、ありがとうございました!


※現在、スクールタクトの2021年度夏期オーダーメイド研修のお申込みを無料で承っております。ぜひこの機会にお申し込みください。
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【校内研修事例】スクールタクトを使った見取りワークショップ@啓明学園初等学校(前編)

皆さんはスクールタクトで授業をする時、どんな「見取り」をしていますか?
また、児童生徒の変化や良かったところについて、先生同士でどのように・どれくらい共有されていますか?

スクールタクトを用いると、誰が・誰にどのくらいリアクションをしたか、リアルタイムで把握でき、さらに記録として残ります。
また、日々の取組み状況から個人の特徴や変化を見取るだけでなく、それを先生同士で共有できる仕組みがあります。

この度、今年度「見取り」を軸とした校内研究に取り組まれる啓明学園初等学校様にお邪魔し、スクールタクトを使った見取りのワークショップを実施しました。
「スクールタクトでどのような見取りが可能か?」という点だけでなく、ワークショップを通して先生同士がスクールタクトでお互いに意見を交わし、見取りそのものについて考えるきっかけ作りをさせていただきました。
その様子を、前後編に分けてお届けいたします。

ワークショップ風景1 ワークショップ風景1

〜啓明学園初等学校について〜

啓明学園初等学校では、2020年度にiPadを全校一斉に導入しました。
それに伴って、スクールタクトなどを活用した授業が活発に行われるようになり、1年間でICTの活用は飛躍的に進みました。
しかし、年度末に行った校内研究の振り返りでは、
「この学びを通して、子どもたちに本当に力がついたのか?」
「子どもたちの心に寄り添うことができていたのか?」
「子どもたちの学習・生活の様子をどこまで把握することができたのか?」
ということが、課題として挙がりました。
そこで、2021年度には「見取り」をキーワードとして掲げ、子どもたちの気持ちを大切に考えた授業作りを進めることになりました。
また、見取りを進めて行く上で、学習履歴が記録されているスクールタクトを活用することで、本校で目指している授業作りに近付くのではないかと考えました。

(啓明学園初等学校研究主任 杉山先生)

 

〜ワークショップの流れ〜

1.先生の授業での…

  • 理想の見取り
  • 得意なこと
  • 苦手なこと
  • 課題(こういうことをもっとしたい!)

 を教えてください

まずは、スクールタクトに問いへの回答を、先生方が一斉に記入します。
同じ学校で同じ児童に接していても、どこに着目するかという「視点」には、意外とばらつきがあるものです。
どの先生方も、時間いっぱいまで熱心に記入されていました。

記入にはシンキングツールのYチャートを使用記入にはシンキングツールのYチャートを使用

 

得意:
子どもの表情の変化を見ること、子ども同士の会話や関わりの観察、目に見える変化、発言をしない子どものちょっとした気付きを拾い、全体共有すること…

課題:
何を成長とするのかの分析、前例にあてはめて解釈することがある、状況を把握し、子ども達の意見をつなぎ合わせること、見取ったことの記録…

日々真摯に児童1人ひとりと向き合われている、啓明学園初等学校の先生方。
素敵な意見が続々と記入されていきます。

2.協働閲覧モードをオン!他の先生の回答を見て、コメント・いいねを送り合ってください。

ーぜひ、こんな視点でコメントしてみましょう

  • 自分の得意なことを苦手と書いている先生がいたら、「こうするといいですよ!」といったアドバイスを
  • 自分の苦手なことを得意と書いている先生がいたら、「どうやったらいいの?教えてください!」というコメントを

さすがスクールタクトヘビーユーザーの先生方、すぐにコメント・いいねが増えていきます。
お互いの意見を見合い、スクールタクト上でも対面でも、活発な対話や質問が生まれました。

コメント1 コメント2

3.記入の途中、講師が「回答一覧」「発言マップ」等から取り組み状況を見取り、声掛けをする

「A先生は、とても色々な人に、たくさんいいねやコメントをされていますね」
「B先生、すごい!この短時間で、50回以上、他の人の回答を見に行っています」
「D先生とE先生のキャンバスに、コメントが多く集まっていますね。ちょっと見てみましょう。」
発言マップを用いると、取り組み中にリアルタイムで閲覧・いいね・コメント数を把握することができます。
それを元に、注目されているキャンバスや、逆に取り組みが滞っている学習者を見取り、全体や個人への声掛けにつなげることができます。

発言マップの図

また、ワードクラウド機能を使って、集団全体の意見の傾向を見取ることもできます。
たくさん使われている単語だけでなく、気になる単語をピックアップして採り上げるのもよいでしょう。
(ワードクラウド内の単語をクリックすると、その言葉を使っているキャンバスが並んで表示されます)

ワードクラウドの図中心には「子ども」の文字

さて、このような様々な先生の視点・得意・取り組みに対する見取りを、どうしたら日々情報交換し、児童生徒へ還元することができるでしょうか?
後編では、スクールタクトを使って先生同士で手間なく情報共有する方法と、その活用法についてお送りします!

<後編はこちら


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※GIGAスクールパックでスクールタクトを導入されている団体様は、一部の機能が制限されている可能性がございます。詳しくは下記のヘルプ記事をご覧ください。
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【活用事例】3分でわかる!スクールタクトの魅力とリフレクションの実践(玉川大学 小酒井先生)

YouTubeチャンネル「iTeachers TV」にて、スクールタクトをご紹介いただきました。
玉川大学工学部 小酒井正和先生より、「スクールタクトで深い学びを引き出そう」というタイトルで、スクールタクトの良さとリフレクションの実践について、3分間で魅力的にわかりやすくプレゼンいただいています。ぜひご参考になさってください。

【2021 新春SP】新春特別企画 3ミニッツ祭り(第3回):iTeachersTV 〜教育ICTの実践者たち〜

※ 小酒井先生の『schoolTaktで深い学びを引き出そう』は 7:48~ です。

動画のポイント

スクールタクトについて、特に以下の点を評価いただきました。
・マルチデバイス対応
・リアルタイム性
・共同作業OFF・共同閲覧モード・共同編集モードの切り替え
・ワードクラウド機能
・コメント・チャット機能

小酒井先生によると、スクールタクトを活用することでリフレクションを「繰り返す」ことが可能になり、そこから深い学びを引き出すことができるといいます。従来の紙でのリフレクションでは時間と手間がかかってしまうところ、スクールタクトなら簡単に実現可能です。

動画中で小酒井先生もおっしゃっていますが、小学校や中学校、高校でも同様の考え方でリフレクションを実践することができるのではないでしょうか。

「iTeachers TV」 は、教育ICTを通じて「新しい学び」を提案する教育者チーム「iTeachers」のYouTubeチャンネルです。

【活用事例】啓明学園初等学校 (コロナ禍での児童総会)

啓明学園初等学校は、2020 年度から一人一台 iPad を導入するにあたり、schoolTaktも併せてご導入いただきました。
休校時の授業や児童との連絡など、全学年で毎日schoolTaktをご利用いただいています。
今回は、児童総会でschoolTaktを活用いた際の様子を発信してくださいました。

■児童総会2020!
コロナ対策で分散しての開催となる中、議題や意見をschoolTaktで共有しながら主体的で活発な意見交換が実現できたそうです。

イベント開催

また、啓明学園初等学校は今年度2学期より、シンキングツールの第一人者である黒上晴夫先生をアドバイザーに迎え、子どもの思考力の育成のための授業研究を行ってきました。研修の際にはスクールタクトをプラットフォームとし、黒上先生と学園の先生方が双方向のやり取りをしながら、授業案を作成・改善しました。この度、その取組みのご紹介とともに、シンキングツールを用いて国語・理科の授業を行った先生に、実践報告をしていただく無料オンラインイベントを企画しました。
ご興味のある方は、イベント開催のお知らせより詳細をぜひご確認ください。

■イベント名:「シンキングツールで思考を可視化〜啓明学園初等学校 実践事例〜」
■開催日時:2021年1月23日(土) 11:00~12:00
■対象:教育関係者、保護者、児童生徒など、教育や学習に興味のある方どなたでも
■内容:
 ・シンキングツールおよび授業研究の取り組みについてのご説明
 ・啓明学園初等学校全体のICT導入について紹介
 ・啓明学園初等学校でのシンキングツール実践事例報告
   zoomのブレイクアウトルームで、理科/国語に分かれて行います。(申し込み時に選択)
 ・質疑応答

【活用事例】神奈川県愛川町立中津第二小学校(国語・道徳)

神奈川県愛川町立中津第二小学校ブログでschoolTakt活用の風景を発信してくださいました!
コロナ禍でグループでの話し合いが難しくなる中、schoolTaktを用いて児童生徒の協働的な学びを広げています。

■schoolTaktで詩を鑑賞する
5年生の国語で、詩に合った挿絵を書く授業風景です。

■schoolTaktで学ぶ「心の管理人」
道徳の授業風景です。

【動画公開】啓明学園初等学校 オンライン授業実践報告会

啓明学園初等学校が2020年7月23日および10月3日に開催したオンライン授業実践報告会で、schoolTaktを導入した授業の様子を紹介いただきました。
実践報告会の様子を動画提供いただきましたので、ぜひご覧ください(YouTubeの概要欄には目次もございますので、適宜ご活用ください)。

啓明学園初等学校 第1回オンライン授業実践報告会(2020年7月23日)

 ・学校が再開するまでのオンライン授業の取り組みや、iPad導入の経緯
 ・1年生国語、3年生社会、6年生特別授業、国際学級、音楽、体育での取り組み 等

啓明学園初等学校 第2回オンライン授業実践報告会(2020年10月3日)

 ・啓明学園初等学校の2020年度研究主題の説明
 ・基調提案:学びの可能性が広がる!ICTを生かした授業
 ・4年生 国語、5年生 総合、理科実践報告、英語での取り組み 等

イベント開催

また、啓明学園初等学校は今年度2学期より、シンキングツールの第一人者である黒上晴夫先生をアドバイザーに迎え、子どもの思考力の育成のための授業研究を行ってきました。研修の際にはスクールタクトをプラットフォームとし、黒上先生と学園の先生方が双方向のやり取りをしながら、授業案を作成・改善しました。この度、その取組みのご紹介とともに、シンキングツールを用いて国語・理科の授業を行った先生に、実践報告をしていただく無料オンラインイベントを企画しました。
ご興味のある方は、イベント開催のお知らせより詳細をぜひご確認ください。

■イベント名:「シンキングツールで思考を可視化〜啓明学園初等学校 実践事例〜」
■開催日時:2021年1月23日(土) 11:00~12:00
■対象:教育関係者、保護者、児童生徒など、教育や学習に興味のある方どなたでも
■内容:
 ・シンキングツールおよび授業研究の取り組みについてのご説明
 ・啓明学園初等学校全体のICT導入について紹介
 ・啓明学園初等学校でのシンキングツール実践事例報告
   zoomのブレイクアウトルームで、理科/国語に分かれて行います。(申し込み時に選択)
 ・質疑応答

【導入インタビュー】長野県伊那市立東部中学校様(動画あり)


schoolTaktを活用している長野県伊那市は、2020年7月に「日本ICT教育アワード」の経済産業大臣賞を受賞しました。

動画で見る方はこちらをクリック

schoolTakt導入の決め手は直感的なわかりやすさと汎用性


伊那市立東部中学校 足助 武彦教諭

今まではPC教室の端末を使っていたんですが、それをiPadに置き換えるにあたり、「学習支援ソフト」の選定を行いました。従来の学習支援システムだと非常に使いにくかったのが、schoolTaktは直感的にわかりやすくて汎用性があったため、これが導入の決め手になりました。

「かゆい所に手が届く」という感覚が大きいですね。今までだと、先生方は机間指導をしながら生徒の学習の様子を捉えていたんですが、schoolTaktだと手元でリアルタイムに学習の様子が把握でき、生徒が書き直している過程までわかる。先生が自分の授業を行う際に、生徒がどう反応しているか手に取るようにわかるのは、本当に授業に活きてくると思います。

schoolTaktが非常に使いやすいと評判になると、いろんな教科に広がっていきました。教科によって様々な使い方がされていて、私が他の先生方に一つひとつ例を挙げて「こんな使い方もできますよ」と伝えると、すごく喜んでもらえます。そういう幅広い機能が備わっている点から、企業目線ではなく、先生たちの目線で作られているシステムだと感じます。

あとは、開発やサポート体制のレスポンスの良さ。「こういう機能があったらいいな」とフィードバックすると、すぐに対応してくれる。教育現場の声を大切にしてくれるところが、schoolTaktが使い込まれていく理由の1つじゃないかと思っています。

schoolTaktは時と場所を超えたつながりを創る

学校数が比較的多い伊那市の中でも、東部中学校は規模の大きな学校なんですが、一方でまわりの学校はとても小規模なんですね。伊那市としては、日本全国で問題になっている、少子化人口減による小学校の統廃合はやらないと決めました。本当に少人数になってもその学校を存続するんだと、3年間そのための取り組みを行いました。小規模校の子どもたちに何とか学習機会を保障するため、小規模校と中規模校を結んで一緒に遠隔授業をやってきたんです。

schoolTaktでは、他の学校の生徒たちが書き込んだ部分が見えるし、それに対してコメントし合えるわけです。遠隔授業において、違う学校の子たちと自由に交流ができることは、本当に大きい意味がありました。

小規模校の中には学年で一人きりという生徒もいて、県下で一番大きな本校に入ってきた時にどうなるんだろうと、親御さんなどは心配されていました。その生徒は、5年生の時から近くの小学校と遠隔授業をやっているなかで、呼びかければ実際に同じクラスにいるかのように、一緒に授業を受けていたんですね。

その後本校に入学し、今は中学1年生として大勢の友達がいるクラスに加わっていますが、本当に自然に入り込むことができています。いわゆる「中1ギャップ」なんていうのも感じさせない。schoolTaktは、そういう「時と場所を超えたつながりを創る」素敵なソフトだと思いますね。

教室でのschoolTakt活用事例


国語担当 下條 将教諭

授業の中で、生徒の考えをみんなで共有したり、それに対してお互いにコメントを送ったり、友達の意見を参考にしながら自分の意見に還元するような活動を行う際に、schoolTaktをよく活用しています。schoolTaktの中では、コメントを送り合える機能に特に魅力を感じています。多数の生徒が、一人の考えに対して瞬時に意見を寄せることができるので、みんながどういう考えを持っているかがリアルタイムにわかる点が素晴らしいです。


理科担当 松村 健太郎教諭

理科だと科学分野の「粒子概念」というのが大事で、目に見えない世界についてモデルで想像したり考察する場面があります。そういう時に、生徒がschoolTaktを使って色を変えたりして、感覚的に自分の頭の中を表現できるのはすごく便利だと思って活用しています。

あとは生物の分野で、水中の微生物について一人1種類調べる場合など、それだけでいつも授業が終わっていたのが、schoolTaktを使用すると一覧で表示されて、簡単に微生物図鑑が作れるのはとても便利だなと思っています。

schoolTaktによる生徒たちの変化

国語担当 下條 将教諭

一番大きな変化は、生徒が一つの教材に対して、すごく前向きに主体的に取り組むようになったことです。schoolTaktは楽しく感覚的に扱えるので、普段なかなか手を挙げて発言できない生徒も、その場で自分の考えをどんどん出したり、友達にコメントを送ったり、積極的な参加ができるという良さが見えました。授業の雰囲気にかなり活気が出てきたと思います。

理科担当 松村 健太郎教諭

今まで紙に書くのでは手が止まってしまう生徒が多かったのが、生徒自身もデジタル機器に慣れているせいか、schoolTaktならとりあえず感覚的に書いてみるということができています。何もできないとか、諦めてしまう生徒がいなくなり、生徒の興味関心が間違いなく紙ベースの時より高まっていることはすごく感じます。schoolTaktは生徒にとって一番気軽に使えるツールなんです。

また、学習履歴がわかるのも大きいですね。自分がどのように学びを深めてきたのか一目でわかるので、本当に生徒の達成感が違うなと思います。

schoolTaktについての生徒たちの声

schoolTaktを使って自分の意見を発信できたし、他の人の意見もわかった点が良かった。

授業がすごくわかりやすくなって、ありがたい存在だなと思います。

ノートを振り返るよりschoolTaktの方が楽に見れるので、振り返りにすごい便利です。

schoolTaktを使う授業では、喜びを持って授業に向かう姿勢が強くなりました。ノートにまとめるのは得意ではないんですが、schoolTaktは色も使いやすく、まとめやすいのでとても便利です。学習課題に取り組む意欲がすごく高まったと思います。

授業のユニバーサルデザイン化


寺島 努教頭

本校には800名を超える生徒がいて、それぞれがいろんな個性を持っています。従来の音声言語だけの環境だと、人前でしゃべるのが苦手な子もいれば、集中して取り組むのが苦手な子もいます。

schoolTaktでは、相手の考えが文字でわかって記録に残り、自分の考えを気軽に発信できるという良さがあります。これは授業のユニバーサルデザイン化だと思うんです。schoolTaktを使用することで、どんなお子さんでも「学んでよかった」、「今日この1時間友達と交流できて良かった」と、そんなふうに思ってもらえる授業・毎日が実現できたらいいなと思います。

動画で見る伊那市立東部中学校導入事例

・導入事例

・授業風景

【導入インタビュー】福島県新地町立新地小学校様(動画あり)

動画で見る方はこちらをクリック

「21世紀を生き抜く力を育てたい」という想いからschoolTaktを導入


新地町教育委員会 指導主任 伊藤 寛

これまで新地町では、「学びの質を高めていこう」とデジタル教科書や電子黒板を導入してきました。ただし、まだ道具としてICTを使い切れてはおらず、授業とICT機器の融和は不完全なものでした。

また、私たちには子どもたちの21世紀を生き抜く力を育てたい、という想いがあります。これは次の学習指導要領にも含まれている内容ですが、「何を学ぶか」「どのように学ぶか」「何ができるようになるか」、我々がどうコーディネートして、学びとしてプロデュースできるかと考えた時に、このschoolTaktという授業支援システムにたどり着きました。

schoolTaktを導入して変わったこと

先生方の指導方法が変わったと思います。これまでは「電子黒板を使わなければ」とか「デジタル教科書を使わなければ」などと、新地町はICT活用教育が盛んだからという思いが先行したような授業も見受けられました。

ところがschoolTaktでは、子どもたちが目をキラキラさせながら話し合いを実施している。そして自分の思考を「見える化」している。その見える化した思考を整理して、話し合い活動が充実して活性化されている。

そういった変化を先生方が実感するに伴って、指導方法が教育者主体から子ども主体に大きく転換してきたと思っています。

schoolTaktで子どもたちが交流し合う時間を


新地小学校 鴨田 伸一教頭

授業を考える際に我々教師が一番悩むのは、生徒が自分で問題解決する時間をしっかり確保したい、その上でその考えをもとに友達と交流する時間も確保したいというジレンマです。schoolTaktがあると、授業時間をコンパクトに保ちながら、交流の時間をより効果的に膨らませることが可能だと思います。

先生方のschoolTakt活用法と学びの変化


橘 理沙教諭

schoolTakt上で課題を出し、子どもたちには宿題として、家庭で課題の解決方法を入力してもらっています。授業ではその考えを子どもたち同士が共有しあって、その中でより良い解決方法を探していくという反転授業に活用しています。

従来の紙のワークシートでは、生徒同士が全員のワークシートを見合うことは難しかったのですが、schoolTaktがあれば、一瞬にして全員の考えを共有することができます。例えば普段あまり喋らないお友達のところに行って、「これはどういう考えなの?」などと聞き合う姿が見られるようになりました。


木村 真理子教諭

学びの『深め方』が変わりました。schoolTaktを使うまでは、生徒の交流というと、どうしてもノートを持ち歩いて自分の考えを伝え合うスタイルだったんですね。あちらこちらで交流しているのを全部把握することは不可能なので、教師側として見取ることができる範囲が限られていました。

schoolTaktだと、一覧で各生徒の考えを把握することができるので、一人ひとりがどういう考えを持っていて、さらにどう学習が深まったのか、というところまで見取ることができるようになりました。


小野 あき教諭

総合的な学習の時間でプレゼン資料を作っている時、生徒が色々な写真や動画を撮ってきたんですが、schoolTaktで「これ使いたい、あれ使いたい」って選んでいる時は、すごくイキイキしてましたね。

「こっちの写真の方が、みんなを惹きつけるんじゃないか」とか、今まで使えなかったツールが使えるようになって、それを使ってみんなに知らせたいという気持ちとマッチした結果、あんな表情が生まれたのかなと思います。

児童たちのschoolTaktの評価

小学3年生の声
夏休みに調べた魚班の発表を、schoolTaktの画面に写真を貼り付けたり、字を書いて発表したりするのが楽しかったです。

使っているときは、いろんなことが学べるし、友達とも協力できる。

協力もできるし、いっぱい仲良くなれるから良いです。

小学6年生の声
schoolTaktがあると、みんなの考えを一斉に見れるのでそれが楽です。

今まで一つの考えしか持てなかったんですけど、いろんな道が見えてきて他の考えも生まれます。様々な方向から物事を捉えることができるようになりました。勉強には欠かせない存在です。

schoolTaktへの想い


新地町教育委員会 指導主任 伊藤 寛

協働学習支援ツールは様々あります。私も今頭の中で数社の名前がすぐ浮かびますが、その中でもschoolTaktの大きな違いは、先生の授業をサポートするということだと思います。

自分の授業が子どもたちにとってどんな効果があったのか、端的に言うと、この授業で子どもたちはわかったのかわからなかったのか、そういう視点で振り返れるのがschoolTaktでした。

共有するとか、話し合いの活動に利用するという機能以上のものが、schoolTaktには含まれていたので、選んで間違いなかったと思います。


新地町教育委員会 教育長 佐々木 孝司

schoolTaktを活用した授業を実際見に行ってみると、今後の新学習指導要領に沿った、情報収集する力、それをまとめる力、それを発表できる力、それをお互いにディスカッションする力、そういったものが一つにまとまった画期的なヒットツールだなというふうに思ったんですね。

私は常々、先生方もあるレイヤーまで到達したら「きらめいた発想方法をしてください」と言うんですが、このきらめいた発想方法の一つが、schoolTaktではないかと思っています。

動画で見る福島県新地町立新地小学校導入事例

・導入事例

・授業風景

※所属・役職は全てインタビュー当時のものです。

【導入インタビュー】「起業できる力をつける」ことを目指す専門職大学がschoolTaktで実現する「協働学習」/情報経営イノベーション専門職大学

東京都墨田区初の4年制大学として、コロナ禍の2020年4月に開学した情報経営イノベーション専門職大学(以下、iU)は、文部科学省が2018年に制度化した「専門職大学」という新しい枠組みで誕生しました。今回、schoolTaktの全学導入の決め手から、授業や学内でどのように利活用しているのか、学部長補佐の川上慎市郎さんにお話を伺いました。


iU学部長補佐 川上慎市郎 准教授

「起業できる力をつける」ことが学校としての目標

―はじめに、iUについて教えてください。

川上:iUの設立母体は日本電子専門学校を運営する学校法人電子学園です。電子学園卒業生でもある理事長がご自身の経験から、ICT(情報通信技術)だけではなく、ビジネスと英語も同時に学べる学校が必要だとの思いで設立した大学がiUです。

日本の大学では、1つの学部の中で「ICT」と「ビジネス」と「英語」の3つを同時に教えるところはほとんどありません。そのため、初年度から学生がたくさん集まり、現在1学年230人が在籍しています。

学長の中村伊知哉は「学生全員、4年間の在学中に1回は起業」という理想を掲げています。学生に「起業できる力をつける」ことが大学としての目標です。

schoolTakt導入の決め手は「相互のフィードバック」

―川上さんの担当科目はどのような科目ですか?

川上:私が担当する「イノベーションプロジェクト」は、4年間で起業のトライアルをし続けるという科目です。3人から4人のチーム単位で事業計画を策定し、提出してもらいます。その過程で、ビジネスやICTなど、必要なスキルを身につけていきます。半期に1回チームが組み替えられ、チームで協働することが前提となっています。そして、そのチーム作業を行っていくうえでなくてはならないのがschoolTaktです。


schoolTaktを活用したオンライン授業の様子

――schoolTakt全学導入の決め手は何でしたか?

川上:以前ビジネススクールで教えていた頃から、グループワークを行う科目をいくつか担当していました。そうした科目では学生は授業のある日にだけ集まるのではなく、授業以外の時間にもチームでリサーチしたり、アイデアを出し合ったりする時間をどれだけ作ることができるかが重要になります。つまり、教員はグループ単位のアウトプットを見るだけでなく、クラスの外で誰がどのような活動やコミュニケーションをしているのか、それが他のメンバーやグループのアウトプットに対してどのように貢献しているのかをモニターし、学生を動機付けなければいけないわけです。
当時、一部の科目で授業と授業の間の期間(インタバル)に学生同士のコミュニケーションを促すアプリを入れてみたのですが、直接会って話せば済むことをわざわざオンライン上で記録に残させるためには、学生にも相応のメリットがなければいけません。要するに、学生同士のコミュニケーションを成績評価にも反映させられるような統計機能が欲しかったのですが、なかなかその目的に合うツールがありませんでした。

iUの「イノベーションプロジェクト」も、グループワーク中心のアクティブラーニングを想定していましたので、どうしようか悩んでいた時にschoolTaktを紹介されました。話を聞いてみたところ、まさに私のやりたいことがすべてそろっていたので、開学直前でしたが即導入を決めました。

最大の決め手は、「ピアフィードバック(相互のフィードバック)」ができることでした。「協働学習機能」や、「発言マップ機能」、「コメント機能」や「いいね」ボタンなどによって、学生同士がアウトプットを見せ合い、お互いにフィードバックすることができ、しかも教員がそれを一目でモニターできる質の高い機能が揃っていました。


schoolTaktでのグループワークの結果報告画面

オンラインでもschoolTaktで生まれる学生間の学び合い

―学内では、どのように使われていますか?

川上:コロナ禍で、オンライン授業がはじめての教員が大半の中、全面オンライン授業という特殊な環境からスタートしました。現在schoolTaktをもっとも積極的に活用しているのは、「イノベーションプロジェクト」を担当する教員たちです。

「イノベーションプロジェクト」では、学生全員が毎回の授業のあとに振り返りを書き、お互いにフィードバックする取り組みを行っています。学生たちはまず、schoolTaktに授業の振り返りを書き込みます。次に、お互いの振り返りを読んでそれに対するコメントを付けます。さらに、自分自身の振り返りにつけられたコメントを読み、それから得られた気付きを再度書き込みます。


「イノベーションプロジェクト」でのschoolTaktの振り返り画面

―学生さんに変化はありましたか?

川上:前期が終了した現在では、ほとんどの学生が誰かからコメントをもらったり、誰かにコメントする状況が作れていて、かなり熱心にやり取りする学生も出てきています。

「みんなが自分の頑張っていることを感じてくれているので、うれしくなり、頑張りたいと思えるようになった」などの振り返りが書かれていることからも、schoolTakt上での相互のフィードバックは、自信やモチベーション維持といった効果も期待できるのではないでしょうか。

さらに、schoolTaktを使うことによってオンラインならではのアクティブな授業が実現できています。例えばリアルの授業では、グループ発表の際、発表していない学生はアクションも求められず、ただぼーっと聞いているだけになりがちです。iUでのschoolTaktを使ったオンライン授業では、聞いている人もリアルタイムでコメント欄にフィードバックや参考情報を書き込みます。

開学当初から、聞いているだけの授業にはしたくないという思いがありましたが、授業に全員が参加している状態をschoolTaktによって実現できたと感じています。1回の授業で、発表に対するコメントはだいたいクラス全員から100件ぐらいが集まりますし、振り返りに対する1人当たりの平均コメント数も増えてきています。

コメントによる発言の文化は、ほかの科目にも広がっているようです。9月の後期から新しく講義を担当しはじめた非常勤教員の方からは、「iUの学生は、他の大学の院生よりもはるかに積極的に意見を言う」といった感想が上がってきています。

その他の授業での活用例

―ほかの科目でschoolTaktを活用されている先生はいらっしゃいますか?

川上:私が想定していなかった方法で積極的にschoolTaktを活用しているのが「データ構造と処理法」の授業を担当する片桐雅二教授です。通常紙を使って行う演習を、schoolTakt上で行っています。


schoolTaktでの実習画面

片桐教授は、コンピュータによる演算のさまざまなアルゴリズム(処理法)を学生に体感させるために、schoolTaktのワークシートに演算プロセスを示す文字や記号を並べさせるという授業をされています。
通常、アルゴリズムの授業では机の上に紙のカードなどを並べて演習を行わせ、教員が見て回ったり隣同士やグループで見せ合ったりすることで学び合う/教え合うことができるのですが、オンラインではそれが難しく、個々人で作業することになりがちです。しかし、彼はschoolTakt上で学生に演習を行わせ、zoomのブレイクアウトを用いて学生間の自発的な学び合いを一定程度実現することに成功しました。

片桐教授は、「schoolTaktでは学生の取り組みがリアルタイムで一覧に表示されるため、教員からの状況把握に最適です。また学生同士で相互に閲覧できるので、学び合いも可能になります。今後、授業時間内の演習実習での利用に加えて、授業時間外での復習や演習に活用したいです」と話していました。

コロナ禍のオンライン授業で見えた変化

―オンラインでの前期の授業を終えて何か変化はありましたか?

川上:コロナ禍で一番変わったのは教員たちです。開学当初の4月から全面オンライン授業となり、教員同士はもちろん、学生との対面もないままスタートしました。教室での授業では、学生の表情が見え、直接やり取りもできます。しかしオンラインでは、zoomで顔を出さない学生も多く、チャットやコメント欄を使うなどの工夫をしないと学生の反応がわかりません。

そんな状況でしたので、FD(ファカルティディベロップメント)として全教員に学期ごとに一度は必ず他の教員の授業を見るようにお願いしています。schoolTaktにログインすれば、他の教員が作成した課題、それに対する学生のアウトプット、コメントなど、全て閲覧することができます。前期にはschoolTaktをあまり活用していなかった教員の中にも、「講義中心から、グループワーク中心にした方がいいかもしれないですね」と考え方を変える教員もでてきました。


他の教員の授業も確認できる

schoolTaktを活用し、プロセスも含むフェアな成績評価を実現

―成績評価もschoolTaktを活用されているとお聞きしましたが、どのように成績をつけているのですか?

川上:schoolTakt上のコメント回数等を集計することで、簡単に学生のアウトプット量を評価に反映することができます。通常、大学の授業での成績評価はテスト1回、レポート1回の評価といったものが多く、アクティブラーニングを取り入れた授業であっても学習のプロセスそのものを評価することはほとんどないのですが、schoolTaktを活用したことで、「提出物が出ている」「他者の提出物に対してコメントしている」「振り返りを提出した」「振り返りに対するコメントを書いた」など、毎回の授業やインタバルでの膨大なコミュニケーション量を定量的に成績評価に組み込むことができました。プロセスも含めたフェアな成績評価ができたと思います。

今後は、コメントやフィードバック、アウトプットの回数だけでなく、内容も評価したい ですね。「誰が誰にコメントをつけたことで、コメントをもらった人が新しい気付きを得たか」、この点を評価できる仕組みを、schoolTaktを提供するコードタクトと検討中です。

また、振り返り、コメントから各学生のグループへの貢献の仕方(盛り上げ役、アイデアを出す役、突っ込み役、まとめ役など)を可視化することで、グループ分けに活用するなど、効果的な学習につなげることができるのではとないかと模索中です。

学長からのメッセージ

―iUでは開学当初からschoolTaktを全学導入されていますが、今後どのように活用していきたいですか。

中村学長:コロナ禍でのスタートでしたが、schoolTaktを導入することでオンライン・オフラインでの講義に対応できました。
各科目での利活用が進みschoolTaktに様々なログが溜まっていきているので、今後は教員陣全体で学生の能力を把握し、伸ばす仕組みを作っていきたいと考えています。

―ありがとうございました。今後のさらなる活用が楽しみですね。

【導入インタビュー】仙台育英学園秀光中等教育学校様

仙台育英学園秀光中等教育学校様へ、schoolTakt導入についてインタビューを行いましたのでご紹介します。
※仙台育英学園秀光中等教育学校様では2020年11月21日(土)に国際バカロレア(IB)オンラインセミナーが行われます。ご興味のある方はこちらをご確認ください
※取材は2019年11月に行いました。記事内の授業風景は新型コロナウィルス拡大抑制を目的とする休校要請以前に撮影したものです。

概要

導入校の概要

民主的文化国家の形成に貢献し世界平和と人類の福祉増進にも寄与するために、家庭人・社会人・国民・世界人として能く其の本務を尽くし得る人物を養成することを教育目的として掲げる、学校法人仙台育英学園。中でも秀光中等教育学校は、東北で初のMYPを提供する国際バカロレア校として認定。6年間の中高一貫教育、学習方法としてのIB教育、教育の軸としての“Language, Music & Science”によって、『高度な学力・豊かな感性・生涯学習者としての自覚を持ち、持続可能な社会の構築に至誠によって貢献するグローバリスト』を育成することを目的とする。
※秀光中等教育学校は2021年4月に秀光中学校への組織改編を予定。2020年4月に入学した生徒は、秀光中等教育学校前期課程で1学年次まで過ごし、2学年次には秀光中学校へ編入予定

導入概要

導入前の背景 ・1人1台のPC環境を整備し、IBのレポート課題や効果的な授業実践を目指していた
・授業効率の向上とMYPの単元計画に基づく授業設計(観点別評価において発表やグループワークが必須な点など)を考えたうえで導入を決めた

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導入後の効果 ・国際バカロレアの授業特性にも最適で、生徒同士の授業中のコミュニケーションや振り返り、実生活への応用などを評価することができるようになった
・教員向けのミーティングを積極的に実施し、教員間のICTノウハウ共有が盛んになった
・授業に応じて教員も生徒もツールを使い分けるようになった

※仙台育英学園秀光中等教育学校様でご利用いただいているサービスの名称は「ClassiNOTE」です。ClassiNOTE は、Classi ユーザー用に提供している schoolTakt の別名称です。名称が異なるだけで、システム上の違いはありません。

導入背景

本校でのschoolTakt導入目的は、教員が生徒の評価をより効果的に行うことです。東北で初のMYPを提供する国際バカロレア認定校である本校は、その教育手法の特性から生徒の適切な評価手法を模索していました。授業によって習得した知識をテストする評価手法だけではなく、生徒同士の授業中のコミュニケーションや振り返り、実生活への応用などをルーブリックに基づいてテストと同様に評価する必要がありました。もちろん、レポート提出による評価も行っていますが、授業中の様々な活動を記録しておく必要があったのです。元々、無料で使えるGoogle関連のソフトウェアを使用していましたが、本校に最適なツールを検討する中でschoolTaktに辿り着き、利用を開始しました。色々な教科に汎用的に対応していること、プレゼンテーションの機能があること、生徒同士が相互にコミュニケーションを取りながら学習や振り返りを行えることなど、本校の求める要件に合致していたため「まずは試しに使ってみよう」という気持ちで使い始めました。

実際にやったこと

導入前準備
本校は2017年に全校舎に無線LANの整備、各教室にプロジェクターの整備を行い、翌2018年に全教室への設置を完了しました。
授業で本格的にICTを使用する前に、生徒へのClassiアンケート調査も行いました。1日あたりのインターネット利用時間、保護者の制限の有無などを予め調査することによって、ICTを利用する上での問題点を洗い出しました。
アンケートの結果をもとに、ハードウェアの選定においては生徒の資料作成能力を高める必要があると判断し、iPad等のタブレット端末ではなくキーボードが付いていることを要件としました。また、schoolTaktを直感的に活用するためのタッチパネルがあること、インカメが使えること、データがクラウドに保存され消失しにくいという条件から、中学生にあたる前期課程ではChromebookを選定しました。高校生にあたる後期課程では、プレゼンテーションソフトやウィルス対策ソフトの要件を満たすPCを利用するBYODを実施し、1人1台のPCを利用するOwn PC制度を実現しました。

導入後活用
schoolTakt導入後の活用状況については、以下の実践事例をご覧ください。

・中1 学級活動 文化祭の振り返り
・中2 社会(地理) 近畿地方(歴史的景観の保全) 
・中3 数学 関数 y=ax² 
・高1 物理基礎 波と媒質の運動
・高3 英語表現Ⅱ 英文理解を深めるための和訳

導入効果

全体感
本校では元々様々なICTツールを使用していましたが、schoolTakt導入後も多くの変化がありました。教員の変化としてまず挙げられるのは、教員間での情報共有が盛んになったことです。schoolTaktの使い方やノウハウ共有にとどまらず、その他ICTの利用においても同様に、教員間での共有が盛んになりました。また、各授業の特性に応じて柔軟にツールを切り替えるようにもなりました。それに合わせて、生徒も授業の特性に応じてツールを使い分けるようになった上、ICTに苦手意識を持つこともなく、楽しみながら使うようになってくれましたね。

生徒や先生の声

・生徒の声
Q.使ってみてから感じた、schoolTaktのよいところを教えてください。

A.グループワークで、グループ内で話し合って内容を打ち込めるし、他のグループ同士で様々な意見を見ることができ、「こういう捉え方もあるんだな」とか「こういう表現の使い方があるんだな」といろいろ考えることができるのでいいと思います。

A.課題の提出などが時間的に効率化したし、グループワークで一人ひとりが授業に対して積極的に参加できるようになりました。先生に聞くほどでもない簡単な質問でも仲間内では聞けるし、どのような言葉を使えばより明確に伝わるのかなどもみんなで話し合ってからパソコンに打ち込むので、より発展的な意見を言い合えると感じています。

A.紙やノートに書いて一人ずつ発表しなくても、全員の意見を一つずつ見ていけるので、それを見た上で自分の意見をまとめることができるのはとてもいいところだと思います。特にキーワードによってみんなが一番考えていることや多く使われている言葉を見ることができるので、それによって自分の焦点があっているか、自分の考えが正しいかどうかも確認することができます。

自分の考えが他の人と合っていないと不安になりますが、他の人の考えを取り入れることにもなるし、自分もまた新たに成長できると思っています。そういった意味で、schoolTaktを使うことで授業が効率化されている点は大きいです。今まではノートに書き写すのが大変で、自分の意見と照らし合わせる時間も足りませんでしたが、今では大きな違いや共通点を見つけることが簡単になりました。

A.紙の授業より効率的になったと思います。先生の授業中の負担が軽くなったり、他の友達の解答を見ることができるようになりました。紙を使っていたときは先生が動き回っていて大変そうでした。また、他の友達の回答を見れるので、新たな気づきを得ることができるようになりました。また、苦手だったタイピングの練習になるので、TとFの位置がわかったり、以前より速く打てるようになったりしました。

A.夏休みの宿題も、今までは提出までの1ヶ月を待たないといけませんでしたが、今は先生がすぐに採点してくれるようになりました。また、解答をクラスメイトと共有することが簡単です。特に、schoolTaktにデータが残るので、復習が簡単になりました。中学校1年生のときのデータも残っています。また、スマホでログインできるので、電車の中でもノートを広げることなく簡単に確認することができます。

A.単純に機械に慣れることが良い点だと思います。また、解答を簡単に共有することができるのは凄く良いです。今まではホワイトボードに代表の人が解答を書き、みんながそれを見たとしても会話が生まれなかったし、そもそも時間がかかっていました。でも、今は他の生徒の解答が見えるので、生徒同士の会話が増えました。例えば、この計算式が違うのでは、もっとこうすればより簡単にできるのではなどの会話が生まれています。

・先生の声
Q. schoolTaktを使い始める前とその後で、どのような変化がありましたか?

A.以前にもまして授業での創意工夫や改善をするようになりました。また授業の中でも流れに変化をもたせようとすることで、生徒自身はもちろん、自分自身の授業に対するモチベーションも更に向上しました。本時の振り返りを熱心にやるようになりました。

A.始めは、ICTは難しいのではないかという気持ちがありましたが、使ううちに自分の意識が変わってきました。授業以外の時間でも生徒の解答や意見が確認でき、次の授業での改善につなげることができます。生徒の指摘やコメントをまとめて見ることで、苦手な部分や得意なところを発見でき、今後の指導に役立ちます。

A.授業が効率よく進むようになりました。そのため自分自身が精神的に疲れないということが大きな効果ですね。また、発表が得意ではない生徒の発表では、予め回答を見た上で、「いい意見だね じゃ発表してごらん」と自信をつけさせてあげることができるようになりました。

A.生徒が、パソコンやタブレットを勉強のための道具として使えるようになりました。schoolTaktを使うと他の生徒の考えも見られるので、勉強を自分の中だけで完結させないようにする意識が芽生えたと思います。また、生徒が家にいる間の学習の様子も見られるようになったことで、課題を細かく出してチェックできるようになりました。

A.今までは問題集の問題をただ解かせるだけでしたが、生徒同士のコメントやフィードバックを増やす課題を作るにはどうやったらのよいかと意識した課題づくりができるようになりました。画面上で生徒の回答がリアルタイムで確認できるため、各生徒の理解度やつまづいているポイントの把握がしやすくなりました。

導入時のポイント

学校全体ではグランドデザインの方針に基づき、細かい部分では各学年・各教員の状況に応じて柔軟な活用をしています。例えば、1年生であればPCを学校で保管し、授業での教員監督下で利用してもらったり、3年生は自宅に持ち帰って課題に取り組んでもらったり、各学年、各教員同士が上手く声がけすることによって柔軟に運用しています。個人的には、今後このような関係性がICTを使った教育において重要になると考えています。一方で、SNSの利用やインターネットのフィルタリングについては現在も最適な対応を模索しています。

結び

今後どのようにschoolTaktを活用していくか

本校は生徒が双方向に取り組むIB型の授業をテーマとしています。そのため、前提となる環境整備に注力したいと考えています。例えば、教員全員が揃うミーティングが毎週あるので、そこでschoolTaktを使った効果的な授業を教員間で共有し、学校全体の授業のクオリティ向上を実現していきたいです。他にも、年度の更新によって教員が入れ替わった際に研修会を行うこと、教員同士が使い方を共有し合う時間を設けること、教員同士の授業研究なども、schoolTaktに限らずICT全般を使いながら行っていきたいですね。

学びと交流のイベント「schoolTakt☆ガッカイ」を開催しました!

「schoolTaktタクトを自分の授業でどうやって使うの?」「ICT教育に興味があるけど活用イメージが掴めない…」そのような声を元に、12月15日(日) に「schoolTakt☆ガッカイ」を開催し、32名の先生方にご参加いただきました。


日頃より schoolTakt をご活用いただいている先生方には活用方法や感想をポスター形式で紹介いただき、先生同士が交流しながらノウハウを共有する場となりました。その他にも、ICT教育に関するディスカッションやワークショップで会場は盛り上がりました。

※イベントで掲載したポスター内容はこちらからご覧いただけます。

事例をご紹介いただいた先生からは「校内でできるかぎり多くの先生方に実践してもらえるよう『このアイディアさえ使えば誰でもできる』こと」を意識しながらデザインされた、素敵な事例をご紹介いただきました。また当日ご参加いただいた方からは、「課題やアイデアの様々な可能性があることを知れて大変勉強になった」や「日常に活かしていきたい」などの嬉しい声を頂戴しました。

当日の様子の動画はこちら:

ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!shoolTaktでは、今後も定期的にイベントを開催してまいりますので、今回ご参加いただけなかった方にも、またの機会にお会いできることを楽しみにしております。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

座間市教育研究所・ICT道場~第2回~

2018年6月に神奈川県座間市教育研究所で行われた、schoolTaktの活用研修のレポートです。
座間市教育研究所では、現場の先生たちがICT環境をよりよく使いこなすために、『ICT道場』と題した研修を行っています。
今回は、schoolTakt研修の第2回目の様子をお届けします。
※第1回の様子は、こちらに掲載しています。

今回は、学校での指導の関係で、第1回に参加できなかった先生向けに、schoolTaktの機能や課題づくりの説明を行いました。
また、schoolTaktにおける課題づくりのポイントについて、改めて復習しました。

~ポイント~
・先生が教材を作り込み過ぎないということ
・先生は問いを用意して、生徒が答えをそれぞれ考える授業

はじめに振り返りとして(前回参加できなかった先生には導入として)、課題づくりの時間を設けました。

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画像:先生が実際に作成した課題

そして、作成した課題を使った模擬授業を15分間、先生お一人に実施して頂きました。
科目は道徳、題材は「モラルジレンマ」でした。


画像:課題1枚目。児童生徒に問いかける一文からはじまる


画像左:課題2枚目。登場人物のおかれた状況を伝える / 画像右:課題3枚目。夫の行いについて、児童生徒に問う


画像:課題4枚目。授業のルールを説明する

先生からの問いには、schoolTaktの投票機能の二択を用いて答えます。

次に、自分の考えの根拠を、schoolTakt上に書き出します。
そして、協同学習モードに切り替えて、児童生徒役の先生は、お互いに無記名でコメントを送り合います。


画像左:協働学習モードで回答を見合う / 画像右:他者の回答に、テキスト入力でコメントを送る

お互いの回答とコメントを見合う中で、意見交換が始まります。
その中で、「愛する人を思うが故の行動であれば正しい」という意見が出たことで、周りの考えが変わり始めました。
それまで夫の行動に否定的な考えを持ち、結論が出ているような雰囲気が変わり、意見交換が一気に活発になります。
意見交換が盛り上がったところで、先生はもう一度、はじめと同じ問いを投げかけます。
児童生徒役の先生は、自分の意見を二択で投票します。

なんと、はじめの投票結果と今回の投票結果が、少しだけ変わっていました。
これには、参加していた先生はじめ、見学されていた教育研究所の方も驚き、研修会場がざわつきました。
意見交換を行うことで、考えに変化が起きることを実感できたためです。

最後に、先生から授業のまとめが話されました。

◆ 世の中にはいろいろな意見や考え方があってよいのだということ
◆ お互いの意見や考えを尊重しあい、話し合うことの大切さ

このまとめをもって、模擬授業は終了となりました。
終わったあとは、参加されていた先生たちから、模擬授業を担当した先生に向けて、大きな拍手が送られました。
研修を担当した弊社スタッフも、先生の見事な授業に驚きを隠し切れませんでした。
先生の授業で良かったポイントは、大きく分けると以下の3つになります。

1:問いと回答スペースだけが書かれたシンプルな課題だったこと
2:単元内容を学ぶ上で、必要な機能だけを用いて作られた課題だったこと
3:児童生徒が主役になっていたこと

1や2は、授業を行う先生が、児童生徒の成長目標をはっきり持っているためにできたことだと感じます。
それがあるため、3の「児童生徒が主役になること」が実現できたのだと感じました。
私たちも、先生の模擬授業を通して、schoolTaktで、全国の先生や児童生徒の学びをサポートしたいという気持ちが一層高まりました。

全2回の研修は、先生の模擬授業における盛り上がりと学びをもって、終了しました。
今回に限らず、schoolTaktの操作研修を行ってほしい、デモ実演を行ってほしいというお声はいつも受け付けています。
ご興味を持たれた方は、ぜひ一度ご連絡を下さい。
弊社スタッフが、先生たちのお声を聞いて、活用のご提案を差し上げます。

座間市教育研究所・ICT道場~第1回~

2018年6月に神奈川県座間市教育研究所で行われた、schoolTaktの活用研修のレポートです。
座間市教育研究所では、現場の先生たちがICT環境をよりよく使いこなすために、『ICT道場』と題した研修を行っています。
今回は、座間市立の小中学校で導入されているschoolTaktの研修を、弊社スタッフが実施致しました。
座間市立小中学校の先生たちは、とても熱心に研修に対して取り組んで下さいました。
先生たちからは、ICTについて理解を深め、学校で指導している児童生徒に、より良い学びを届けたいという思いが伝わってきます。
2時間の研修会は、明るく和やかな雰囲気の中、進んでいきました。

全2回のうち、第1回では、schoolTaktの機能説明と、授業で使う課題づくりを行いました。

はじめに、schoolTaktの各機能を使った模擬授業を体験し、授業で活用するイメージを持って頂きました。
その際、特に大切なポイントとして、先生が教材を作り込み過ぎないということをお伝えしました。
先生が教材を作り込もうとすると、人によっては操作に慣れておらず、作成に時間がかかりすぎてしまいます。
そこで、schoolTaktの以下の特長を踏まえた、シンプルな授業づくりを提案しました。

1:リアルタイム性
2:先生間・生徒間でのリアクションができる※コメント・いいね機能
3:学習ログの蓄積※ポートフォリオ※発言マップ

例えば、先生は枠の中に、児童生徒への問いかけ(例:実験結果を予想して、四択から選ぶ)を用意します。
問いに対して生徒が考えたことの集約を、投票機能を用いて行います。
実験結果の予想であれば、予想と結果が異なった場合、どこに原因があったのか、クラス内で話し合えます。
また、予想と結果が合っていた場合は、どうしてそう考えたのかまとめて発表する活動につなげられます。
シンプルな授業準備で、クラスの活気が引き出せるのが、schoolTaktのよいところです。
こうした機能や授業づくりの紹介を経て、先生たちは実際の端末を使って、課題を作ります。

作る中で、schoolTaktにあるテキスト入力や図形ツール、画像やpdfの取り込みといった、基本操作の紹介を行いました。
また、参考として、約5000種類ある課題テンプレートを閲覧し、作る課題のイメージを持って頂きました。
操作に戸惑っていた先生たちは、はじめて10分足らずで操作に慣れていきました。
こうして、わずか20分の間に作り上げた課題は、先生たちが指導している児童生徒の様子が思い浮かぶ、質の高いものでした。


写真左:課題を作る先生の様子 / 写真右:先生が実際に作った課題の一部。調べ方に関する問いが含まれている

研修時間の2時間はあっという間に終わり、参加された先生たちからは、schoolTaktについてよくわかったというお声を頂けました。
担当の弊社スタッフも、先生たちの協力と、ICTを指導に活かしたいという熱意に助けられ、全体をスムーズに進めることができました。
課題の作り方を知った上で行う第2回は、作成した課題を使っての模擬授業となります。
第2回の様子については、次回のブログでご紹介致します。

「Mac Fan 2018.5」にスクールタクトが紹介されました

「Mac Fan 2018.5」(マイナビ出版)④高校生が地元の大人と創り上げた~お城×プロジェクションマッピング~ に、スクールタクトが掲載されました。

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■活動内容について

学校名:静岡県掛川市にある県立掛川西高等学校
テーマ:掛川城プロジェクションマッピング
環境:iPadを約60台導入
人数:有志で集まった掛川西高等学校 高校生20名
内容:地域活性化の一環として、掛川市や地元企業などが運営するイベントとのタイアップで開催。

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■スクールタクトを使用して良かった点①

普段の打ち合わせは、メールやSNSで連絡をとっていましたが、全員が集まり会議しながらプロジェクションマッピングのアイデアを出し合い、演出内容をまとめていくのは物理的に難しい事でした。そこで授業支援ツール「schoolTakt」を使い、遠隔地間でスクールタクト上でリアルタイムにアイデアを出し合い、プロジェクションマッピングの構成を作り上げていく協働作業を効率的に行う事が出来ました。

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■スクールタクトを使用して良かった点②

リアルタイムの打ち合わせ以外でも自宅のパソコンなどからアイデアを思いついた時にスクールタクト に書き込むなどし、作業を円滑に行えました。

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今回のプロジェクションマッピングは、生徒からプロジェクションマッピングをやりたいという発案から、掛川西高校のICT推進委員長を務める吉川牧人先生が一般社団法人センセイワークや地元の商工会議所に相談し、スクールタクトなどのICTツールを効果的に活用しました。これは学校のICT活用と地元,掛川市とコラボしたキャリア教育の素晴らしい成功事例と言えます。

イベント風景動画

schoolTaktが支える生徒同士の対話が生まれる授業

 2017年11月13日に佐賀県武雄市立北方中学校でschoolTaktが使用された授業の様子についてのレポートです。
 武雄市立北方中学校(佐賀県武雄市)は、より質の高い「主体的・対話的で深い学び」の実現をめざして、ICTの効果的な活用に取り組んでいる。授業支援ツールにはschoolTaktを選び、生徒同士のスムーズな意見交換や、生徒の思考を見える化する手段として活かす。


(武雄市立北方中学校 外観)

ー ストレスフリーの使用感、リアルタイムのやり取りがメリット

 武雄市立北方中学校(佐賀県武雄市)は、ICTを活用した教育を先進的に進める同市のパイロット校だ。2014年度から3年間、総務省の「先導的教育システム実証事業」や文科省の「先導的な教育体制構築事業」に採択され、タブレットなどのICTデバイスを活用した新たな学びに挑戦してきた。個別学習や協働学習など授業中の活用はもちろん、他校との交流学習、家庭へのタブレット持ち帰りなど、さまざまな実践に取り組んできた。現在も、全生徒170名に対して、一人1台のタブレットを整備し、授業にICTを活かしている。
 同校では2015年度から「主体的・対話的で深い学び」におけるICT活用の研究に力を入れている。現在も同様のテーマで授業デザインの研究を重ね、2020年度から施行される新学習指導要領に向けて、より良い指導方法や評価方法などICTの効果的な活用を高めたい考えだ。同校の德永貞康校長は、「先生が話す授業ではなく、子供同士が対話をする授業を作っていきたい。そのためのツールとしてICTを活用していきたいです」と想いを語る。
 schoolTaktが同校で活用された経緯は、先導的教育システム事業で提供された教育クラウド・プラットフォームがきっかけだ。schoolTaktは同事業で教育サービスのひとつとして採択され、新たな授業スタイルの可能性を探るツールとして実証研究校で利用された。北方中学校もそのひとつだったというわけだ。德永貞康校長は「schoolTaktは、軽いのが良いですね。武雄市の学校では、インターネットにつながりにくいこともあるのですが、そうした時でもschoolTaktは動くのでストレスフリーで使用しています。また教師と生徒が授業中にリアルタイムなやり取りができるのも重宝しています。生徒たちの考えも把握でき、思考が動いているのが分かります」と語っている。
 これまでの授業スタイルでは、発言の少ない生徒の意見を拾い上げることは難しかった。同校ではschoolTaktを用いて、全員参加型の授業を実現している。

ー 誰が、どの解き方で解いたのかを全員で共有し、意見交換へ

 見学した中2数学の授業では、「図形のくぼんだ角の大きさを求める方法を考え、説明しよう」をねらいにschooTaktが活用された。同授業を担当した堤 賢二郎教諭は、 宿題の内容を解説するところから始め、角度の求め方を全員で復習。その後、本時のねらいについて言及し、自分の解き方を説明できることが重要であると強調した。


(堤 賢二郎教諭)

 続いて生徒たちは、 schoolTaktにアクセスし、図形の問題が提示されたシートを開いた。堤教諭はまず、自分ひとりの力で課題に向き合う時間を設け、生徒たちはシート上で縦や斜めの補助線を入れたり、色を変えたりしながら自分の解き方を考えた。なかには、この後の活動を予測して、先に説明するポイントをテキストにまとめる生徒の姿も見られた。

 堤教諭は生徒が一人で考えている間に、手元のタブレットで全員の進捗状況を確認していた。リアルタイムで生徒の解き方が把握できるため、つまずいている生徒には、個別で声をかけて助言した。また、ある程度の答が出そろうと、今度は一覧表示で全員の画面をモニターに写し、同じ解き方をした生徒のシートを移動して分類した。誰がどのような考え方で解いたのか、生徒の目からも一目瞭然だ。

 その後は、生徒同士が互いの考えを説明し合う時間が設けられた。生徒たちは、モニターに提示された一覧表示の画面を見ながら、自分とは違う解き方をした生徒のところへ行って、意見交換をした。「なぜ、その補助線を引いたの?」「こっちの方が簡単じゃない?」など、生徒たちは会話をしながら、自分の意見との違いに気づく。その間、堤教諭は全体の流れを見守りつつも、自分から話しかけるのが苦手な生徒のフォローに入り、生徒同士のコミュニケーションをサポートした。
 一般的に、生徒同士が意見交換を行う時は、グループ形式で実施されることが多いが、堤教諭は「すでにschoolTaktで誰がどの意見を持っているのか生徒は分かっているので、グループにする必要はありません。むしろ、生徒が自由に動くことで、主体性を伸ばせると考えています」と語る。生徒たちはタブレットを持って教室内を歩き回り、図形を指で指したり、式を書き込んだりしながら、より分かりやすく相手に伝えようする姿が見られた。

 意見交換をした後は、もう一度全体で解き方を共有した。堤教諭は解き方の異なる生徒のシートを提示し、「2人の違いは何かを比べよう」と問いかけた。実際に生徒が書き込んだシートを見せながら、図形の性質をどう活かせば解けるのかをまとめた。最後は、今日の授業の感想をschoolTaktのシートに書いて終わりとなった。

 schoolTaktを活用した授業について、生徒たちはどのように感じているのだろうか。中学3年生の3人の生徒に話を聞くことができた。
schoolTaktを活用するメリットについて生徒たちからは、「みんなの意見を知ることができて良いです。人の意見を知って新しい意見も出てきます」「授業中に何もしない人がいない。全員が授業に参加できるので積極的になる人も増えてきたと思います」といった意見が聞かれた。生徒たちは1年生からschoolTaktを活用しているというが、現在も主体的に授業に取り組んでいる様子が伝わってきた。

 堤教諭もschoolTaktについて「生徒たちがどんな風に考えたのか、リアルタイムで思考が見えることが一番のメリットです」と述べた。答だけでは、どのような考えなのか分からない場合もあるが、schoolTaktは思考の途中経過も可視化できる点を評価した。「たとえ外れている意見も題材にできますし、一覧表示で全員の考えが分かるので次の展開も見通しを持てるようになりました」(堤教諭)
 生徒の変化については、「意見交換したり、自分の意見を説明したりする場面が増えたため、生徒の伝える力が伸びてると感じます」と堤教諭は手応えを語った。授業でも対話の場面を作りやすく、生徒たちが抵抗感を感じずに発表できているというのだ。実際に生徒からも「発表するときに書き込んだりしながら伝えられるところが良いです」「schoolTaktでは友達の意見にコメントしたり、自分の意見にコメントをもらえたりして楽しい」といった意見が聞かれた。ほかにも「賛成意見と反対意見に分かれてディスカッションもやってみたい」など、仲間の意見や反応に関心を持ち、考えることや伝えることに主体的に取り組む姿が見られるようになってきたというのだ。
 北方中学校では今後も継続してschoolTaktを活用しながら、主体的・対話的で深い学びの授業実践を重ねていく考えだ。生徒たちの主体性を引き出すツールとして、schoolTaktが活かされている。

小金井市立前原小学校校長の松田孝先生にインタビュー

2020年代「教育の情報化」を実現することを目標に、総務省では平成26年度より「先導的教育システム実証事業」を実施・展開してきました。フルクラウドモデル校における実証事業として、schoolTaktを導入して取り組みを始めている、東京都小金井市立前原小学校の松田孝校長に、schoolTaktの活用を定着するためのお話を伺います。

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公立小学校でのプログラミング教育を最前線で行う小金井市立前原小学校の松田孝校長。
主筆:小学校の『プログラミング授業』実況中継[教科別]2020年から必修のプログラミング教育はこうなる

ー 導入したきっかけを教えてください。

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松田孝校長

1つの課題に対して、子どもたちは多様な考えをもつので、その考えを共有したいためです。 課題解決に向かって、多様な意見や視点を共有したり、ディスカッションすると、自分の考えも深まります。 それは、アナログの手法だけであると限界があります。 今までは、子どもたちの考えを共有するのは、授業中は発言やそれを黒板で書くことで共有していたり、感想を集めて先生がペーパーに書き起こして、子どもたち同士の考えを共有していました。 そのため、非常に時間もかかるし、手間がかかり大変な作業です。 さらに、音声のやり取りでは消えてしまいますが、視覚として残してあげたいですね。

ー 色々な授業支援ソフトがある中で、schoolTaktを選ばれた理由を教えてください。

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松田孝校長

技術的に子どもたちが端末に表現したことがリアルタイムで、schoolTaktに反映することが一番の理由ですね。 子どもたちの考えを共有する上で、コメント機能など含めschoolTaktが優れています。 今までは、自分の意見をノートに書いたら待つしかないですが、schoolTaktを活用することで、他の子どもの意見を閲覧でき、コメントも書けるのはお互いの学びに繋がります。 また発言マップは、授業の振り返りとして、誰が授業の中心で動いているか分かるので良いです。

ー 先生に活用してもらえるようにどんな工夫をしましたか?

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松田孝校長

まず、全部私自身が試し全体像を理解した上で、先生方に説明する前に自分が使っているところを見せました。その後、誰かが授業で使っているのを見せると先生同士で広まりましたね。 さらに、校内研修では使うようにしています。一度使うと、操作方法も分かり慣れてくるので、「良いじゃん」と思ってもらえ、使うようになります。 校内研修の先生たちの協議にも、使ってもらっていて操作方法や機能を都度教えて、慣れさせています。最終的には、慣れですからね。 先生方が使うか否かは、操作方法に慣れさせハードルをいかに下げるかが問題です。 使うきっかけと使える環境を作ってあげれば、先生たち同士でコミュニケーションをとり使ってくれるようになりますよ。

ー 子どもの授業への取り組む姿勢はどのように変わりましたか?

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松田孝校長

子どもの授業態度は、自分の考えが表出されたので、緊張感を持って取り組むようになってきているように思います。 ただし、1つ課題が浮き彫りになりました。 子どもたちの考えを表出させたいのですが、文字入力が上手くできないのでタイピングの訓練が必要ということです。全ての子どもがタイピングができるようになるために環境を整えている最中です。

ー ネット環境やタブレットの準備などトラブルの時の対応は、どうしていますか?

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松田孝校長

まず、どういう状況でトラブルがあるのか確認します。自分たちの環境とICT状況を見極めて、どう使っていくか考え、都度対応するしかないですね。

ー 今後schoolTaktを使って何かチャレンジしたいことはありますか?

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松田孝校長

ポートフォリオ機能です。学習履歴を残したいです。単元毎に感想を残し、その感想を子どもたち自身が見直し、自分でメタ認知ができるようにしたいと考えています。各々の子どもが、どんなキーワードを使っているのか言語分析できれば面白いと思います。

ー ありがとうございました!

松田孝校長が自ら動き、先生方にschoolTaktを触ってもらうきっかけと環境を整えることにより、先生方はschoolTaktの操作に慣れ、使用することが当たり前になってきているのだなと感じました。

福島県柳津町立西山小学校の事例を追加しました!

本日は、11月14日に西山小学校で
schoolTaktが使われた授業の様子についてのレポートです。

■授業について
日 時:平成28年11月14日(水)

■授業の様子

■小5算数
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◯図形の角
☆schoolTaktにノートの写真を撮り、全員で見合いながら解決する。
☆問題を作り、schoolTaktで友達と交流して解き合う。
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多角形の内角の和を考えさせる授業です。前時までに学習した三角形の内角の和の学習を基にして、対角線で分割していくつかの三角形に分けて求めることに気づかせるために、schoolTaktを使います。自分の考えをノートに記入しschoolTaktで撮影して教師に送信し、共有機能を使い他の児童の考えを見て自分の考えと比較する活動を行います。また、各自の考えをディスプレイし比較検討することで、多角形の変の数と内角の和の関係の規則性に着目させ、内角の和を式で求める方法についても考えさせます。
☆schoolTaktを使うことで、簡単に複数人の児童の回答を比較することができます。

福島県新地町ICT教育活用発表会事例でschoolTaktが使用されました。

 本日は、2016年11月16日に行われました「新地町ICT教育活用発表会」で、 schoolTaktが使われた授業の様子についてのレポートです。

■授業について

日 時:平成28年11月16日(水) 

■授業の様子

<新地小学校>

(小6算数:考える力をのばそう~関係性を見つけて~)

(小4算数:計算のやくそくを調べよう)

■小4算数

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◯計算のやくそくを調べよう
☆協働学習支援ツールを活用し、ドット図の多角的な見方・考え方を出会わせ、対話的な学びを通して、数学的思考力・表現力を高める。
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「式からドット図を推理し、よりよい式を考えよう」という課題が設定されていました。まずは4人1組グループを作り、それぞれで考えたことを隣の児童たちを話したりして、自分のノートにいろいろ書き出して行きます。考えた内容とそこから導き出された式をschoolTaktで先生に提出。その後、前の電子黒板に写しながら、クラスで発表していきました。
☆schoolTaktを使うことで前に出て板書する手間が省かれ、より多くの児童の考えをクラスで共有することが出来ます。

■小6算数

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◯考える力をのばそう~関係を見つけて~(習熟度別学習)
☆協働学習支援ツールを用い、図・表等を使って情報を整理したり、整理した情報をもとに見つけた規則性について他者と考えを伝え合ったりする活動を通して、数学的思考力・表現力を高める。
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2クラスをホップ・ステップ・ジャンプの3クラスに分けて、算数を行いました。正三角形の板をピラミッド型に並べた時に、板は段ごとに何枚ずつ増えていくのか考える授業です。schoolTaktを使用して事前に課題を出していたものを授業で答えたり、発展問題として新しい問題を解いてクラスメイトとシェアをしたりしていました。
☆事前に出していた課題を授業で使いたい場合、schoolTaktで課題を配布・回答させることで内容がschoolTakt上に保存されるため、課題を忘れて来てしまう心配がありません。また、更に課題を追加して解くこともできるため習熟度別クラスにも適しています。

 

<福田小学校>

(小1生活:つくろう、あそぼう)

(小6総合:未来に活かそう地域の歴史)

■小1生活

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◯つくろう、あそぼう
☆児童が本時で気づいたアイディアを追加したおもちゃの設計図を協働学習支援ツールで共有することにより、自分と友達の考えを比較したり関連付けたりしながら、さらに気付きを高めていく。
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反転授業で他校児童が作成したおもちゃの紹介動画を視聴させ、気付いた良さを「くま手チャート図」にまとめさせることで、一人一人に自分の考えを持たせてから授業に臨ませていました。また、アイディアを追加した設計図をschoolTaktで共有し、友だちの考えと比較させながらよりよい設計図ができるように先生が助言をしている場面もありました。

☆schoolTaktでは、一度提出した課題でも先生が許可を出すことで、児童が再編集できるようになります。また、簡単に児童のアイディアを電子黒板や手元のタブレット端末に複数提示して比較することができるのでクラスの考えをより深める助けとなります。

■小4総合的な学習の時間

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◯福田の自慢を紹介しよう
☆協働学習支援ツールとYチャート図を組み合わせて活用することで、友だちからのアドバイスを共有し、それぞれの意見の傾向をつかみ、アドバイスを選択しながら動画の改善点についての考えを深めることができるようにする。
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グループで友だちからのアドバイスを活かして、動画を改善するポイントについて話し合う授業でした。内容(情報の正確さ・情報の過不足等)、工夫(写真の選択・字幕の改善等)、表現(声の大きさ・身振り手振り等)の3点のポイントに気をつけて話し合いを深めていました。 ☆schoolTaktでは、自分で一から課題を作って配布することもできますが、3000点以上のテンプレートが用意されていますのでそれに加筆修正を加えて配布することもできます。

■小6総合的な学習の時間

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◯未来に活かそう地域の歴史
☆他小学校と共有可能な協働学習支援ツールで新聞制作を行うことで、タブレット端末を活用した主体的・対話的な学びを促進していくとともに、他校と進捗状況を共有したり「いいね」評価やコメント機能による相互評価の場面を設定したりすることで、学校間交流へスムーズに移行できるようにする。また、実際に他小学校との学校間交流をする際は、TV会議システムと協働学習支援ツールを組み合わせ、伝えたい情報をより明確にすることで対話的なコミュニケーションを活性化させ、児童一人一人の課題解決につなげていく。
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schoolTaktで事前に作成していた新聞を他小学校の生徒と見せ合いながら発表・意見交流する授業でした。お互いの意見を聞き合い、新聞を改善していく様子が見られました。 ☆schoolTakt上なら遠く離れた県外とでも一緒に授業をすることができます。タブレットとネットワーク環境さえあれば、遠隔でも成果物の共有・発表、協働学習が可能です。

 

<駒ヶ嶺小学校>

(小6総合:世界の人々と交流しよう〜西川さんとアースライド〜)

(小2学級活動・ゲームとのつきあいかた)

■小2学級活動

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◯ゲームとのつきあいかた ☆ペアで話し合った考えを、ホワイトボードに書いてタブレット端末で撮影し、テレビモニターで提示する。互いの考えを比較し考えることで日常モラルの意識を高めていく。

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他者の考えを共有し比較するために、schoolTaktを活用しテレビモニターで提示していました。簡単に比較・検討、そして発表ができるため時間短縮や児童の自由な意見出しが可能になっていました。
☆schoolTaktを使うことで簡単にクラス全員の考えを共有・比較できるため、児童も自分の意見がとりあげてもらえるのではないかと普段より多く書き込む傾向が見られます。

■小6総合的な学習の時間

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◯世界の人々と交流しよう〜西川さんとアースライド〜
☆本時の活動を振り返る場面では、schoolTaktを活用することにより、児童の感想や新たな課題等について、オンタイムでアメリカの交流先に届けられるようにしたい。
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shoolTaktを活用することにより、児童の伝えたい情報を映像等を交えて伝えることができ、遠隔地との交流の助けになっていたようでした。また、その授業で児童たちが何を学び、何を思ったかをschoolTaktに書き込むことで遠いアメリカの地の人々に届けることも可能にしていました。 ☆schoolTakt上で課題を提出することで、遠いアメリカの人からコメントをもらったり、一緒に活動をすることができます。

■感想

新地町ICT活用発表会視察では、schoolTaktを作っている開発メンバーと一緒に行きました。自分たちが作ったschoolTaktを実際の授業で使っているところを見ることもできたので、今後の開発の参考にし、製品をよりよくして行きたいと思います。 授業を視察した感想 この9月から使い始めた子どもたちも約2ヶ月でschoolTaktを使いこなしていました。それぞれ4年生と6年生の算数の授業では、各々が計算をするといったこと以外にも、計算の過程などお互いにクラスメイトと一緒になって考えたことを話し合っていました。schoolTaktを導入することによって、一斉学習や協働学習にも使うことができることが子どもたちの授業を見学することでより感じました。

「もっと事例を知りたい」「schoolTaktを使ってみたい」といったお問い合わせは、ページ上部の黄色のアイコン「無料体験お申込み」や、ご利用の先生方はサポートアイコンからご相談いただけますと幸いです。

函館工業高等専門学校でschoolTaktを使った遠隔授業が8月に行われました

函館工業高等専門学校でschoolTaktを使った遠隔授業が8月に行われました。
非常に革新的な授業が行われましたのでご紹介をさせていただきます。

■遠隔授業について
 日 時:平成28年8月9日(火)15:30~16:20
 場 所:函館工業高等専門学校大講義室
 授業名:遠隔授業「英語」
 授業者:函館工業高等専門学校 タケ・ディビッド准教授
 会議方法:GI-net、schoolTakt 利用

■参加校・学生数
 函館高専…34名
 鳥羽商船…20名
 沖縄高専…41名
 仙台広瀬…15名
 仙台名取…10名
 秋田高専…18名
 ※ペア・グループ形態で授業を受ける

■授業の様子
 GI-netというテレビ会議システム(函館工業高等専門学校の独自システム)を使い、互いの様子を見ながらschoolTaktを使って意見交換をしました。

■感想
今回の遠隔授業を行った外国人教員はICT操作にかなり手馴れているのでschoolTaktの操作は全く問題ありませんでした。日本人学生もschoolTaktを使ったことがあるため扱いにも慣れており、遠隔授業でもほぼいつも通りに困ることなく課題をこなしていました。ただschootTaktでの学生の反応に対してコメントをする関係上、自分のiPad画面を見る時間が多かったなという印象です。テレビ会議システムを使っているので、互いの様子を見合う時間も作りたいと思いました。
いずれにしても、遠隔授業は遠方の同年代の学生との交流を可能にしてくれ、それが学生にとって楽しいのだということが分かりました。この部分を大事にしていかに身になる授業を展開できるかが今後の学校現場での課題と言えそうです。schooTaktはそこを補ってくれる貴重なツールであることは間違いないと私たちは考えています。

このような遠隔授業を行いたい場合は、ページ上部の「無料体験お申込み」や、ご利用の先生方はサポートアイコンからご相談いただけますと幸いです。

また、函館工業高等専門学校Webページでもこの取組は取り上げられています。
ぜひ御覧ください。

高市総務大臣の前原小学校視察にて、schoolTaktを使っていただきました!

2016年9月23日に東京都小金井市立前原小学校の3年生、4年生、6年生の授業を視察された、高市早苗総務大臣。
schoolTaktを使用した4年生の道徳の授業についてのレポートです。

20160923前原小学校視察四年生道徳

道徳:電車内でのマナーについて学ぶ

左記の授業用テンプレートを使用して、

マナー違反ではない⇒◯(赤:別にいいんじゃない?)
わからない⇒△(黃:どっちだろう…)
マナー違反⇒☓(青:ダメだよそれ!)

をschoolTakt内で答えてもらい、共有機能を使用して話し合いを行いました。

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↑児童にschoolTaktの使い方を教わる高市総務大臣

高市総務大臣は授業をただ視察するだけではなく、 schoolTaktを実際に使用し児童と一緒にICTを使った最先端の授業を体験なさいました。

また、先生や他の大人ではなく4年生の児童が高市総務大臣にschoolTaktの使い方をレクチャーしたため、児童のICT活用能力の高さに非常に驚かれていました。

20160923高市総務大臣視察2
↑共有機能で他の生徒達の考えを見る高市総務大臣

時間の都合上、次の視察クラスへ行く予定でしたが、児童がどんな答えを出すのか興味を持ってくださり、名残惜しそうに他の学年の教室へ向かわれました。

大臣の視察が終わった後も授業は続き、児童同士で△が一番多かったものについて話し合いをしました。

これからもschoolTaktは新機能などを追加していきますので、授業でschoolTaktを活用していただけますと幸いです!

現役小学校教員による最先端のICT教育を体験(「子ども霞ヶ関デー」総務省企画)

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平成28年7月27日、28日に行われた各府省庁等が連携して省内見学などを行う『子ども霞ヶ関デー』内の総務省企画「最先端の”アクティブ・ラーニング”を体験しよう」ブースでschoolTaktを使ったワークショップを行いました。

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今回はビジュアルプログラミング言語「VISCUIT(ビスケット)」などを使い、いち早くiPadを1人1台導入しICT教育に熱心な学校として知られる小学校教員が行う、最先端のICT教育の片鱗を体験できるものとなりました。

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また、その様子がテレビ朝日に取り上げられました。リンク先に動画もございます。ぜひご覧ください。

古河市立三和東中学校インタビュー

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こんにちは、手島です。
今回は、三和東中の先生のインタビュー記事です。
研究協議会後に、SchoolTakt導入のきっかけや活用方法、生徒さんたちの様子などについてインタビューしてきました。

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(左:荒井幸枝先生、右:石塚浩司教頭先生)

ー SchoolTaktをどこで知りましたか?

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石塚教頭先生

古河市教育委員会からの紹介です。古河市の小学校に入っていることは前から知っていましたが、実物を見たのは研修会が初めてです。

ー 研修会時にたくさんのタブレットがあって驚きました。学校にあるタブレット/PCの種類と数を教えて下さい。

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石塚教頭先生

もともと学校に支給されていたWindows7が40台と教育委員会経由で研究のため支給されたChromeブックが65台とWindows10が35台あります。

ー 研修会時も全ての機器で問題なく動いていましたね。学校のネットの速さについて教えて下さい。

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石塚教頭先生

教室でスピードテストをしたところ8.402Mbpsでした。授業は問題なく進められます。軽いのでストレスはありません。

ー SchoolTaktのどんなところに惹かれて使ってみようと思われたのでしょうか?

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石塚教頭先生

本来教師の目の届かない交流が見えるようになる授業支援システムが良いと思いました。生徒同士の横の繋がりが見られるようになったことで、生徒の性格やクラスの人間関係が以前よりも把握しやすくなりました。

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 荒井先生

自分を出せない恥ずかしがり屋な生徒へ直接指導するのではなく、コメント機能等でそっと手を差し伸べることができるところが良いと思いました。先生が直接話しかけると注目されてしまうから嫌だけれども、先生からのヒントは欲しいといった子にとっては画期的なツールでしょう。

ー 使い始めてまだ数ヶ月ですが、先生方のお気に入りの機能はなんでしょうか?

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石塚教頭先生

誰が誰にコメントしたのか即時的にわかる発言マップですね。コメントの質を見たい場合や生徒の取組状況を知りたい時にすぐ見ることができるので非常に助かるツールとなっています。

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荒井先生

私はコメント機能です。紙に書くよりも、文章が具体的で長くなり、生徒の書く能力が上がったのでとても嬉しいです。以前よりも生徒たちが授業に積極的になり、寝る子がいなくなりました。最近では授業でSchoolTaktを使わないと、生徒たちが寂しがるほどSchoolTaktでの授業を心待ちにしています。

ー SchoolTaktでどんな授業をなさっていますか?

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石塚教頭先生

言語活動の充実、交流の見える化にウェイトを置いた授業をしています。意見をSchoolTakt上でまとめ、共有機能でクラスの友人と交流して、最後発表するまでの全てで、国語科教員は生徒の言葉を大事にしています。その言葉を少しでも拾えるような授業が展開できているのではないかと思います。

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荒井先生

生徒が自ら喜んで課題を解きたくなるような授業をしています。最近不思議な事に、暇な時間・自由な時間を与えなくても嫌がらないようになりました。私達教員も成果物に対してすぐコメントで反応をして褒めたりアドバイスしたりしているので、生徒の承認欲求が満たされているのかもしれません。生徒が喜んでくれるのが一番です。

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先生方の話を一生懸命聞く生徒さん達

ー 生徒さんの授業態度や意欲に変化はありましたか?

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石塚教頭先生

クラスの誰もが全員のシートを一覧で見ることができる機能があるので集中し、成果物のクオリティも上がってきています。見られているという意識が彼らを変えているのかもしれません。

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荒井先生

課題の回答も交流も非常にアクティブで、始まる前、終了後の休み時間もついつい課題を解いてしまうほどの熱中度です。まさかここまで生徒が変わるとは思っておらず驚いています。

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非常に集中して解いている生徒さん達

ー 生徒さんの意欲を向上させる機能はどれだと思いますか?

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石塚教頭先生

一覧機能です。先生からだけでなく、クラス全員から見られていることで成果物、コメントのクオリティに影響が出ているようです。また、今後も成果物が残り、失くさないですむので、自分がどれだけ学習したか、どれだけできるようになったか等の振り返りや自覚がしやすいところも良いと思います。

ー これからどんな授業をやっていきたいですか?

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石塚教頭先生

生徒に身に付けたい力を明確にして、その力をきちんとつけるためにSchoolTaktを有効に使っていきたいです。まずはコメントの量よりも質をもっと上げて、相手に伝える力や文章力を養いたいですね。

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荒井先生

クラスのみんなの前で発表するための自信を生徒につけさせたいです。21世紀型スキルの基礎が作れるような授業が展開できるようにしようと思います。

ー これからSchoolTaktを使う先生方へコメントお願いします。

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石塚教頭先生

校外とも教材の共有ができるのでお互いの授業力を高めるために、学校を超えて先生同士が協力出来たら嬉しいです。一緒により良い国語の授業を作っていきましょう。

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 荒井先生

ICTを使った授業での失敗を恐れないでください。実際に機能を使って、様々な情報をしいれて慣れていってください。一見難しそうですが、一度慣れてしまえばもう後は楽です。ICTは私達先生・生徒のとても強い味方になってくれます。特にこのSchoolTaktは操作も直感的にわかるようになっているので、より早く慣れることができると思います。

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先生方ありがとうございました!
三和東中の先生方はSchoolTaktで様々な授業をしてくださっています。いつかそちらもテンプレートと合わせてご紹介できればと思っております。

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